マルコス大統領と会談、支援感謝 ゼレンスキー氏、マニラに大使館
【マニラ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、マニラでフィリピンのマルコス大統領と会談し、15~16日にスイスで開く「世界平和サミット」へのフィリピンの参加に感謝すると述べた。また、ロシアの「占領」に関するフィリピンの明確な立場や、ウクライナの領土保全への支持に謝意を伝え、マニラで年内に大使館を新設すると述べた。 南シナ海問題で中国と対立し、同盟・同志国の日米豪や欧州諸国などに接近するマルコス氏は「両国に共通する問題の対応策を共に模索したい」と語った。 ゼレンスキー氏は2日、シンガポールのアジア安全保障会議で演説し、平和サミット参加と自ら提唱する和平案への支持を各国に訴えていた。 東南アジア諸国の中でフィリピンはウクライナへの親近感が比較的強い。アジア安保会議に出席したフィリピン軍のブラウナー参謀総長は2日、共同通信などの取材に「ゼレンスキー氏が私たちと同様、法に基づく世界秩序の維持を訴えたことをうれしく思う」と共感を示した。