【NBA】富永啓生はペイサーズのロスターに入れるのか? NBAレベルで成功するために証明すべきこととは?
富永啓生はより万能な選手であることを示なさなければならない
NBAでは常にシューティングが重要視されるが、パスもドリブルもシュートもできる選手を求めるチームが増えている。 富永はその点において大きな進歩を遂げ、大学3年時には1試合平均0.7だったアシストを、4年時には1.4に倍増させた。ドライブも格段にうまくなった。 「去年から最も良くなったのは、バスケットにアタックすることとカッティングだと思います。去年よりもオンボールでのプレイも増えたと思います」と、富永は3月に記者団に語っている。 ホイバーグはNBAで選手としてもコーチとしても経験があり、その環境で成功するためにはどんなスキルが必要かわかっている。富永にそういった分野で成長する機会を与えたホイバーグは富永の成長を喜び、「啓生のゲームで最も改善したのはバスケットに到達する能力だ」と、ホイバーグは『Huskers Radio Network』に話している。
富永啓生は限られたロスター枠で厳しい競争に直面する
現状、ペイサーズのロスターはかなり埋まっている。契約が保証されているのは12選手で、ケンダル・ブラウンの契約が10月22日(日本時間23日)までに保証されれば彼が13人目の選手になる可能性がある。そうなると残る枠は2つだけとなり、この2枠をめぐってかなりの競争が予想される。 ペイサーズは2024年のドラフト35位でジョニー・ファーフィーをトレードで獲得したばかりだ。カンザス大学出身のフォワードのファーフィーは大学時代1年間の3P成功率が35.2%で、理論上は富永と同じような役割を果たすことになる。 また、ペイサーズは2巡目でフォワードのエンリケ・フリーマンとガードのトリステン・ニュートンも指名している。フリーマンは富永とは違うポジションで、ニュートンは3P成功率33.7%の不安定なシューターで、どちらかというとディフェンシブなガードだ。 さらに、ペイサーズはまだビッグマンのオスカー・シブエとガードのクエントン・ジャクソンの権利を所有している。ペイサーズの番記者のトニー・イーストによれば、両者ともチームからクオリファイングオファーを受けており、昨年は2ウェイ契約でプレイした彼らは新たな契約交渉に臨むことになるという。 来シーズンのペイサーズには2ウェイ枠が3つあるが、いずれもまだ埋まっていない。これらの2ウェイ枠の選手は、(NBA傘下の)GリーグとNBAのチームを行き来することができる。富永はレギュラーロスター枠の15選手にはおそらく入らないだろうが、そのうちの1つを争う可能性はある。もし彼がエグジビット10契約から2ウェイ契約に変更となった場合は、来シーズンはペイサーズで最大50試合に出場することができる。 富永が2ウェイ契約を獲得できなかった場合は、彼はペイサーズ傘下のGリーグチームと契約することが可能だ。そうなれば、彼がNBAの注目を浴び続けるチャンスが生まれ、NBA30チームのどことでも契約できる可能性にもつがなるだろう。
Stephen Noh、YOKO B