サイドレイズ795回! 「時間が許されるのなら、ずっとジムにいたい」 ビキニフィットネスの新星が語るトレーニング愛
自分の可能性を誰よりも信じる
――競技歴2年半で世界トップレベル。短期間で好成績を残した要因をどう分析していますか。 小倉 キャリアが浅い事実に甘えないことかなと思います。審査に競技歴は関係ないじゃないですか。なので、立ち居振る舞いや表情などのステージングから、キャリアの浅さが見えないような努力を心がけています。例えば、去年は誰よりも長い時間ヒールを履いたと胸を張って言えます。トータル、みんなの6年間ぶんくらいの時間は履きました。 ――競技にかける時間の差を埋めるための努力ですね。 小倉 あと、私は現状に満足することがありません。初戦で優勝した時も昨年のグラチャン3位もアーノルド4位も、自分を褒めたことがないんです。自分の可能性を誰よりも信じて「私なら絶対にここまでいける!」と日々、自己対話を繰り返しているのも、要因のひとつかもしれません。 ――では「私なら絶対にここまでいける」と掲げる、今シーズンの目標をお聞かせください。 小倉 出場大会、すべてで優勝。ティアラが欲しいです。 ――最後に小倉選手にとってのビキニ競技、トレーニングとは? 小倉 宝物です。競技とトレーニングを始めなかったら出会えなかった素敵な人がたくさんいますし、今までの人生で自分自身を好きだと思うことはなかったんですけど、ビキニのステージに立っている時の自分だけは、大好きなんです。そんな自分にこの人生で出会えたことに感謝をしています。 ※小倉あれず選手のトレーニングは、発売中の『IRONMAN2024年3月号』に掲載している。
取材・文:鈴木彩乃 撮影:舟橋賢 大会写真:中島康介