吉田鋼太郎、『おいハンサム!!』映画化「まさか」の声を受けて「僕らもちょっとそう思っている」と笑顔!
映画『おいハンサム!!』の完成披露舞台挨拶が5月28日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、吉田鋼太郎、木南晴夏、佐久間由衣、武田玲奈、MEGUMI、宮世琉弥、浜野謙太、山口雅俊監督が登壇。主演の吉田が「ここに立たせていただいていることも少し半信半疑」と映画化について驚きを口にし、会場の笑いを誘った。 【写真を見る】佐久間由衣、デコルテ見せのブラックコーデで登場!リボンのストラップもキュート 本作は2022年に深夜ドラマとしてスタートし、4月6日からはSeason2も放送されて人気を博した連続ドラマ「おいハンサム!!」の劇場版。吉田演じる父の伊藤源太郎と、幸せを求め人生に迷う三姉妹、長女の由香(木南晴夏)、次女の里香(佐久間由衣)、三女の美香(武田玲奈)。そしてすべてを包み込み、時にあっさり受け流すマイペースな母である千鶴(MEGUMI)という伊藤家5人が織り成す、“恋”と“家族”と“ゴハン”をめぐる新感覚コメディだ。 司会から「今回まさかの映画化」「伊藤家の皆さんが大きなスクリーンに映しだされます」と本作を紹介されると、家族の幸せを願う、ちょっとウザいけど強いパパである源太郎を演じる吉田は「そのフリがちょっと」と苦笑い。「大きなスクリーンに映しだされることがおかしいみたいな。『まさかの映画』という『まさか』というのもちょっとムッとしなければいけない」と続けて会場を笑わせながら、「僕らもちょっとそう思っているので、いまだにここに立たせていただいていることも少し半信半疑な感じ。これだけのお客様がいますごくにこやかに、温かく見守ってくださっているのもちょっと半信半疑な感じ。もう腹を括って観てもらうしかない」と素直な胸の内を明かした。 さらに吉田は「時々、こうやって映画の舞台挨拶をさせてもらいますが、今日はすごく雰囲気が温かい。連帯意識がある」とシリーズファンが集まった会場を見渡し、「この映画を面白いと思っていらっしゃる方は、やっぱりちょっと変わった方、もしくは悩んでいらっしゃる方、日常にいろいろな不満を持っている方。そういう連帯意識を感じています」と喜びをにじませた。また由香の元カレである大森利夫役の浜野も「映画化の話を聞いた時は、ものすごくびっくりした」と楽しそうに話していた。 そして父親に続いて、伊藤家の面々が本シリーズの現場の特別さについて証言した。「このチームにしかない大変さがある」と切りだした木南は、「監督が朝、ちょっと遅刻をされた。普通だったら『すみません』と入ってくるものを、監督はポリポリと(頭をかいて)やってそのまま始まった。その仕草がめちゃくちゃかわいくて。テヘみたいな感じで。そこが監督の愛らしさ」とにっこり。佐久間は「食べるシーンがとにかく多くて。ドラマも映画も、胃がぶっ壊れちゃって。それくらい体を張って頑張らせていただいたので、ぜひそこも観ていただきたい」と笑顔でアピールした。武田は「Season2の最初の撮影は、目玉焼きのシーンから始まった。目玉焼きの寄りを撮るのに、2時間くらいかけていた」と山口監督のこだわりに目を丸くしつつ「あ、『ハンサム』が始まったなと思いました」と語り、これにはMEGUMIも「忘れられないね」、吉田も「目玉焼きの寄りだけですよ!」と一致団結。山口監督はタジタジとなって周囲の笑いを誘いながら、「僕の無理難題に対して結束する。いいチームワークです」と感謝していた。 劇場版で初登場となる三姉妹の幼馴染、たかお役を演じるのが宮世だ。以前からドラマを観ていたという宮世は、「すごく緊張しました」とシリーズの参戦について吐露。「なかに入るのは、いい意味でプレッシャーだった。ワクワクもしていましたが、ド緊張しながらやっていました。家族のなかに入れてうれしかったです」と目尻を下げた。宮世と共演時間の長かった佐久間は「伊藤家の物語に新しい風を吹かせてくれた。現場でも新しい風が吹いていた。私と10歳ほど年齢が離れているんですが、それを感じないほどすごく佇まいがすてきで。精神的に私が頼らせてもらうこともあったので、お芝居は言わずもがな、お人柄がすてきな方。私の10年前は、こんなふうに現場にいることはできなかった」と大絶賛。宮世は「うれしいです。ありがとうございます」と感謝しきりだ。すると吉田も「礼儀正しくて、やさしさが滲みでている」と宮世の人柄を称え、「彼のお芝居は、ちょっと涙が出ますよ。すごくいいエピソードなので、楽しみにしていただけたら」と会場に呼びかけていた。 最後に吉田は「ドラマからご覧になっている方々の期待を裏切らない」と宣言。「とんでもないことが起きたりとかはしないです。爆破シーン、炎上シーン、吉田鋼太郎が大スクリーンで大暴れみたいなことはないです」と微笑み、「皆さんがお好きないろいろなエピソード。これは胸を鷲掴みにされるな、その言葉は胸に沁みるなということは、ドラマが1時間ならば、2時間の映画には倍、詰まっています。倍、楽しめると思います。そして今回も三人の娘が大活躍します」と娘たちを自慢して、大きな拍手を浴びていた。 取材・文/成田おり枝