神奈川県・黒岩知事が定例会見4月15日(全文1)感染爆発の恐れいっそう高まる
県をまたいでの往来は当面自粛を
次に、こちらの資料はありませんが、県外から神奈川県にお越しになる方へのお願いです。国の緊急事態宣言が出てから、最初の週末である4月11日、12日に、県外から湘南地域にどっと人が押し寄せ、海沿いの国道で大渋滞が起きました。これにより、地元の皆さまの間で困惑が広がっていると聞いております。たとえ車でドライブするだけであっても、休憩できる場所や買い物できる場所は限られており、そういうところに多くの人が押し寄せれば感染が拡大する恐れがあります。こうしたことから、地元から要請のあった鎌倉、逗子、葉山の県の駐車場の利用を制限しました。また、藤沢、横須賀、三浦からも要請があったところでありまして、これらの地域の駐車場についても関係機関と調整を行い、早いところでは本日から閉鎖等の利用制限措置を講じています。今後も地元から要請があり、関係機関との調整が整ったところから順次、利用制限の措置を講じていきます。 県では、県民の皆さまに対して生活の維持に必要な場合を除き、外出自粛を強く要請しています。県外からお越しいただく皆さまにも、その趣旨をご理解いただき、県をまたいでの往来は当面自粛していただくようお願いいたします。県では、影響を受ける県民や事業者の皆さんの相談や支援に全力で取り組みますので、共に力を結集し、この難局を乗り切ってまいりましょう。
LINEを活用した自殺対策の相談窓口を開始
それでは、コミュニケーションアプリ、LINEを活用した相談事業、「いのちのほっとライン@かながわ」のスタートについてです。現在、新型コロナウイルス感染症に関しては、4月7日の国の緊急事態宣言に基づき、本県においても外出自粛や施設の使用停止などの取り組みを県民、事業者の皆さまにお願いをしているところです。外出自粛に伴うストレスや感染拡大が続く中において、日々の暮らしにおける不安、特に経済的な面での不安などを抱えておられる方が、今後増加することが想定されます。 過去を振り返りますと、バブル崩壊やリーマンショック等の大規模な経済不況が長引く際には、自殺のリスクも高まる傾向があります。今回の新型コロナウイルス感染症に伴う経済不況の状況について、西村経済再生担当大臣もリーマンショック並みか、それ以上かもしれないと言及されておりまして、自殺対策をいっそう強化する必要があります。 自殺に至る方は、平均4つ以上の悩みを抱えているといわれておりまして、自殺対策ではそういった悩みを抱える方を孤立させずに適切な支援につなぐことが大変重要であります。県では現在、生きるのがつらい、苦しいなど、心の悩みを抱えた方に対して、フリーダイヤルの、こころの電話相談で対応しておりますが、より相談しやすい体制を整えるため、今年度からはこれに加え、新たにLINEを活用した自殺対策の相談窓口を開始いたします。