女子62㌔級で全国3位 三重・松阪出身の中西選手 レスリングの明治杯で
4回連続の入賞
2024(令和6)年度明治杯全日本選抜レスリング選手権大会(日本レスリング協会主催)が26日まで、東京都の東京体育館であり、三重県松阪市岩内町出身で私立至学館大学4年・中西美結選手(21)が女子62キロ級で3位入賞した。 中西選手は、松阪レスリングクラブで幼稚園年長から競技を始めた。小学4年生からは、高町出身のリオ五輪金メダリストで市職員の土性沙羅さん(29)や津市出身の吉田沙保里さん(41)と同じ津市の一志レスリング教室で腕を磨いてきた。市立西中学校卒業後は、私立至学館高校、同大学に進学。今年3月には国際大会の女子フリースタイル59キロ級で初優勝を果たしている。 今大会は女子10階級、男子はフリースタイル10階級、グレコローマン10階級を実施。それぞれトーナメント戦で優勝を争った。 女子62キロ級には10人が出場。中西選手は2回戦から登場し、初戦で4月の全日本ジュニアクイーンズカップ65キロ級で優勝した日本体育大学の選手と対戦。2ピリオド目に連続得点を挙げてその後フォール勝ち。準決勝では過去に世界大会3位の社会人などを退けて上がってきた高校生に、後半残り30秒まで4―1でリードするも、一瞬の隙にタックルを入れられて逆転を許し5―6で惜しくも敗れ、敗者復活戦に回った。 敗者復活戦3位決定戦では前回の天皇杯準優勝の社会人選手と対戦。2ピリオド残り30秒で2―2と競る中、中西選手が猛攻を仕掛けて相手のバックを取り動きをコントロールして2点。相手が立ち上がったところを投げてさらに2得点し6―2で勝利し、3位入賞を決めた。 中西選手は「決勝に行きたかったです。準決勝で決勝に行けると一瞬、頭によぎったので悔しい。全日本で4回連続3位入賞できたことに関しては安堵(あんど)しています。まだ卒業までに数試合あるので、目の前の試合を大事にかみしめて対戦していきたいです」と話した。