【MLB】ドジャースがフリーマンの逆転サヨナラ満塁弾で延長戦を制しヤンキースに先勝 大谷翔平は1安打
ワールドシリーズ第1戦【ヤンキース3-6×ドジャース】延長10回@ドジャー・スタジアム
日本時間10月26日、ついに今年のMLBの頂点を決めるワールドシリーズが開幕。その初戦はドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで開催され、延長戦に突入する熱戦が繰り広げられると、最後は10回裏にフレディ・フリーマンの逆転サヨナラ満塁弾が飛び出し、ドジャースが6対3で劇的勝利を収めた。ドジャース6番手のブレイク・トライネンが今ポストシーズン初勝利をマークし、ヤンキース5番手のジェイク・カズンズが黒星を喫している。 【動画】フリーマンの逆転サヨナラ満塁弾でドジャースがワールドシリーズ初戦を制す ヤンキース、ゲリット・コール、ドジャース、ジャック・フラハティの両先発で始まった2024年のワールドシリーズ初戦は白熱の投手戦となった。フラハティが1回表二死1・2塁のピンチを内野ゴロで切り抜けると、コールも二死から3番フレディ・フリーマンに三塁打を許したものの、続くテオスカー・ヘルナンデスを打ち取って波に乗る。2回以降中盤までは両右腕とも3塁すら踏ませない落ち着いたピッチングを披露した。 この均衡を先に破ったのはドジャースだった。5回裏、一死からキケ・ヘルナンデスが三塁打でチャンスを作ると、ウィル・スミスの犠牲フライで先制に成功。ヤンキースのライトを守るフアン・ソトの守備範囲をついて試合を動かした。しかし、ヤンキースも即座に反撃。直後の6回表、先頭のソトがセンター前ヒットで出塁すると、一死からジャンカルロ・スタントンのレフトへの今ポストシーズン6号アーチが飛び出して2対1と逆転に成功した。 一方、逆転を許してしまったドジャースも7回裏にこの日最大のチャンスを迎える。先頭テオスカー・ヘルナンデスのヒットでコールをマウンドから降ろすことに成功すると、死球と送りバントで一死2・3塁と逆転機を演出。しかし、ここで打席に立ったスミスがヤンキース2番手クレイ・ホームズの前にショートフライに倒れると、続くギャビン・ラックスも内野ゴロに終わってしまい、千載一遇のチャンスを逃した。 しかし、これで追い詰められたかと思われたドジャースが意地を見せる。8回表、一死から大谷翔平がライトへの二塁打を放つと、相手のエラーが絡んで一死3塁のチャンスを創出。ヤンキースはここで今ポストシーズン4セーブをマークしているルーク・ウィーバーを投入したものの、ムーキー・ベッツがセンターへ犠牲フライを放ってドジャースが同点に追いついた。 白熱した接戦は9回では決着がつかず、ついに延長に突入。両チーム決め手を欠く展開を打ち破ったのはヤンキース、ジャズ・チザムの足だった。一死からライト前ヒットで出塁すると、続くアンソニー・リゾの打席で二盗に成功。申告敬遠で1・2塁となって迎えた次打者アンソニー・ボルピーの打席でさらに三盗を決めて一死1・3塁のチャンスを作り出し、ボルピーの併殺崩れでヤンキースが3対2と勝ち越した。 しかし、ドラマは10回裏に待っていた。ドジャースが一死から四球と安打で一死1・2塁のチャンスを作ると、大谷のレフトフライの間に進塁し二死2・3塁と一打サヨナラの場面に。ここでヤンキースは同点打のベッツを申告敬遠で歩かせると、この選択が裏目に出た。続く3番フリーマンが初球を振りぬくと打球はライトスタンドに飛び込む逆転サヨナラ満塁弾に。劇的な一打で本拠地ドジャー・スタジアムは歓喜に包まれた。敗れたヤンキースは先発左腕のネスター・コルテスをリリーフで投入する執念を見せたものの及ばず、主砲アーロン・ジャッジの不調も響いて痛恨の敗戦となってしまった。 「1番・DH」でスタメン出場した大谷は、センターフライ、空振り三振、ショートゴロ、ライトへの二塁打、レフトフライで5打数1安打。第1打席で鋭い当たりを放つと、同点を呼び込む二塁打、サヨナラ劇を呼び込む進塁打と数字以上の貢献を見せた。今ポストシーズンの成績は打率.277、3本塁打、10打点、OPS.903となっている。