退職後の繰下げ受給、年金の支給ルールをよく確認しておこう
退職後にすぐに年金の振り込みが必要かどうか
退職すると、今までの給与収入がなくなることでしょう。これまで毎月あった給与の振り込みがなくなり、これからは年金の振り込みに変わることになります。 しかし、退職後に年金の手続きをして、最初の振り込みまで3ヶ月程度はかかるとなると、それまで口座にお金が入ってこない状態となります。退職後の繰下げ手続きにより、その3ヶ月経ってからの振り込みでも構わない場合、つまり、給与の振り込みが終わって年金の初回振り込みまで生活費を貯蓄でカバーできるような場合、そのままその手続きを進めればよいでしょう。 一方、退職後、なるべく早く年金が入るように、言い換えると、給与から年金へ変わる振り込みが途切れないようにしたいのであれば、繰下げの手続きは退職前にする必要があります。もちろん、退職後に繰下げの手続きをする場合と比べ、繰下げの期間・月数がその分短くなり、繰下げの増額率もその分低くなることを承知しておく必要があります。 退職後の家計の収支や貯蓄の状況などを考え、繰下げのルールだけでなく、年金の支給ルールも再確認したうえで、手続きを進めたいところでしょう。 出典 厚生年金法 国民年金法 厚生労働省 日本年金機構 Q年金はいつ支払われますか。 執筆者:井内義典 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、特定社会保険労務士、1級DCプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部