武尊が現地タイから取材に応じた

　9月27日（金）タイ・ルンピニースタジアムで開催される『ONE Friday fights 81』。同大会のフライ級キックボクシングルールで、ミャンマーラウェイ出身で連続KO中のタン・ジン（19＝Taw Win Ayeyar Club）と対戦する、武尊（33=team VASILEUS）が、24日（火）インタビューに応じた。 【動画】武尊、スーパーレックに猛烈ラッシュ！コーナーへ追い詰める 　タイ入りしてからのコンディションについて、武尊は「体調はいつも通りで、後は減量だけですね」と、順調な仕上がりをアピール。高温多湿の気候のタイでは、「勝手に汗が出て、寝ている時に2kg水分が抜ける」と語り、普段より水分が抜けやすくなっていることを明かした。ハイドレーションテストのあるONEにおいては、細心の注意で最終調整を行う必要がある。 　対戦相手のタン・ジンについては、「一発があって身体も強そうで、気持ちも強いんだろうな」とそのフィジカルの強さとメンタルのタフさを評価。「ラウェイ出身で、サウスポーにスイッチもするし、トリッキーで警戒するところも多い。左フックは警戒しないといけない」と具体的な技に言及しつつ、対策を練りなおしてきたとする。 　武尊の心中には、ONEでの未勝利が大きなプレッシャーとしてのしかかる。今年1月の日本大会では、ONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレックに敗北。今大会では、ONE初勝利を目指す。「ONEに来て勝てていないし、前回負けて、現役で2連敗はしたことないので、ONEで連敗は許されない」とコメント。 　続けて、「戦う時にはKOする戦いしか出来ないので、倒すための戦いをしますが、気持ちとしては勝ちに飢えています。デビューした頃と同じような、勝って前に進み続けないといけないって気持ちでやっているので、良い試合を見せなきゃとか、綺麗なKOで勝たなきゃとかはなくて、泥臭くても勝ちを掴み取りたいです」と勝利への執念を口にした。 　調整方法にも進化が見られる。これまでは追い込み中心だったコンディショニングを見直し、「ケアの量を10倍くらいに増やした」という。心身のケアを徹底的に行い、より万全の状態で試合に臨む。果たして、高校生以来のタイのリングで武尊がどのような試合を見せるか。