カーナビ画面は「北が上?」それとも「進行方向が上?」 どっちが多数派!? それぞれのメリットを「実際のユーザー」に聞いてみた!
カーナビは「進行方向が上?」それとも「北が上?」
カーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)は、今やクルマを運転する際には必須アイテムとも言える存在です。 しかしその一方で、地図の表示スタイルは「進行方向が上(ヘディングアップ)派」と「北が上(ノースアップ)派」に分かれているようです。 この2種類の表示方法には、それぞれどのような特徴や長所があり、またなぜこのように使い方が分かれているのでしょうか。 【画像】「えっ…!」 これが最新の「大きすぎるカーナビ」です!(12枚)
まず“進行方向を上”の表示スタイルは、初めてカーナビを使用する初心者ドライバーであっても、運転中にルートが把握しやすい点が特徴。 画面上では常に進行方向が上を向いているため、曲がる方向や進むべき道路が一目で理解できます。 これは方向感覚が苦手な人にとっても魅力的で、直感的にルートが頭に入るので道を間違えたり迷いにくい表示方法といえるでしょう。 その反面、この表示スタイルは目的地までのルート全体や、方角の把握が難しいというデメリットもあります。 地図の向きが常に変わるため、進行方向が変わるたびにマップがクルクル回ってしまうので、地図上の特定の場所を走りながら探したり、広範囲の地形やランドマークを見渡す際には、その方向がどこなのか見つけにくいと感じる場合もあるでしょう。 また、長距離ドライブなどで広域的な位置関係を確認する際には、地図を読む経験が豊富な方にとっては逆に不便に感じられるかもしれません。
「北が上派」は地図を見るのに慣れている?
では“北が上”の表示スタイルにはどのような特徴があるのでしょうか。 まず、地図上で常に北が上を向いているため、一貫した見た目で地図を確認することができます。 これは進行方向だけでなく、北や東西南といった方角をいつでも把握できることに繋がり、ルート全体における自車の現在地や方位がつかみやすくなります。同時に目的地への方向も直感的に理解できるでしょう。 また、詳細なルートから広域の全体像まで地図全体を見渡しやすく、進行方向によって地図が回転することがありませんので、ランドマークなども見失いにくいのも特徴です。 このような“北が上”の表示スタイルは、紙の地図などを見るのに慣れている人にはおすすめの表示方法といえます。 一方で、自車の進行方向と地図の向きにはズレが生じるため、地図に慣れていない人にとっては戸惑いやすい形式かもしれません。 また、進路が変わるたびに頭の中で経路を再構築する必要もありますので、素早い判断が難しいと感じることもあるでしょう。