「努力してきたことが飛躍する」…専門家が語る 今年の干支「甲辰(きのえたつ)」年は何が起きるのか
’24年は甲辰(きのえたつ)…“甲”はものごとの始まりという性格があり、“辰”は成長の年
WBCで優勝したり、バスケットボールW杯で自力でオリンピックの出場権を手に入れたり、棋士の藤井聡太さんが8冠を獲得したり、勇気づけられることもたくさんあったが、酷暑や物価上昇に悩まされ、ビッグモーターやダイハツの不正が明るみに出たり、挙句パーティー券のキックバックで政局が大きく揺れたり、いろいろなことがあった’23年。 【開運!】運気アップをはかるなら、「龍神様」を祀っている神社へ…東京ではココ! 果たして辰年の’24年はどんな年になるのか。『日本人にとって干支とは何か』の著者、武光誠氏に聞いてみると、 「’24年は甲辰(きのえたつ)。“甲”はものごとの始まりという性格があり、“辰”は成長の年。これまで努力してきたことが、グンと飛躍して、さらなる成長が期待できると言われています」 (武光誠氏・以下同) コツコツ続けてきた研究で、いいデータが得られるようになったり、マラソンのタイムがグンと伸びたり、これまで努力してきた人にとっては、うれしい年になりそうだ。 一説には辰年や巳(み)年は株価が上がりやすく、戌(いぬ)年や亥(い)年は株価が下がりやすいと言われ、「戌亥の借金、辰巳で返せ」というような格言が株式相場にある。ならば株で一儲けと考えたくなるが、 「あくまで、これまで努力してきたことが飛躍する年であり、付け焼刃の一攫千金狙いがうまくいくわけではありません」 ’24年1月1日からNISAが新しくなる。新商品が生まれれば、それに対応する詐欺も多くなる。むしろ、こうしたことに注意することが大切だとか。 ◆安倍元首相の事件が起きたのは「何かが起きる」“子”の年・’22年 武光氏によると十二支と、甲乙丙丁などの十干は、中国古代の経験科学から生まれたもので、「個々の時間や特定の方向には独自の性質がある」と考えられている。 それによると「子(ね)」は「種子の中で生命が萌え始める」、「丑(うし)」は「芽が種子の中で絡み合った状態」と十二支の子丑寅……の順に種子からだんだん芽が出て、草木が伸び、果実が熟れ、また果実の中に種子が生まれるということが12年周期で繰り返されているとか。 その時間の性質に従って、できごとも起こると考えられている。たとえば、子の年に問題の種となるようなものが生まれ、その問題は徐々に大きくなるということだ。「草木が伸長する」辰年は、草木がグンと成長するように、これまで努力してきたことがグンと伸びる年というわけだ。