米メディアが妨害行為で退場処分者の弟の証言を掲載

捕球を妨害したファンに怒るドジャースのムーキー・ベッツ【写真：Getty Images】

【MLB】ヤンキース 11ー4 ドジャース（日本時間30日・ニューヨーク） 　ヤンキース-ドジャースのワールドシリーズ第4戦が29日（日本時間30日）、ヤンキースタジアムで行われた。初回にヤンキースのファンが、ドジャースのムーキー・ベッツ内野手の守備を妨害して退場処分を受けた。米メディアは処分を受けた男性の弟による「ベッツが俺たちに向かって罵っていたんだ」とのコメントを紹介した。 【実際の様子】米メディアが公開したヤンキースファンの“蛮行”　ベッツの腕を鷲掴み…退場するもまさかの笑顔 “事件”は初回のドジャースの守備の場面だった。右翼手のベッツはグレイバー・トーレス内野手が放った右翼ポール付近のファウルゾーンへの飛球を追った。フェンス際でジャンプし、捕球したかと思われたが、最前列にいたヤンキースのファン2人がベッツのグラブと右腕をつかみ、グラブからボールを奪おうとした。 　ベッツが捕球したボールはグラウンドに落ちたものの、審判の判定で右邪飛に。ポジションに戻るベッツは、怒り心頭の様子だった。 　米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のヤンキース番、ブレンダン・クティー記者が「ヤンキースファンがベッツのグラブをこじ開け退場になる『ベッツが俺たちに向かって罵った』」との見出しで記事を掲載。妨害行為をして退場となった38歳のオースティン・カポビアンコ氏の弟で29歳のダレン・カポビアンコ氏の証言を紹介した。 “被害”に遭ったベッツはと言うと、妨害したファンらと言葉のやり取りはあったのかと試合後の囲み取材で報道陣から問われ「No、何もないよ」と即答。「僕も大丈夫だし、彼も大丈夫。全て問題ないよ。僕たちは試合に負けた。僕が重要視しているのはそこなんだ。気持ちを切り替えるだけだよ」と淡々と振り返り、翌日の第5戦を見据えていた。