「我々としても死活問題」箕輪スキー場が今季営業休止 周辺旅館にも影響 福島・猪苗代町
FCT福島中央テレビ
福島県内のスキー場をめぐっては、困った問題も起きています。 猪苗代町の箕輪スキー場では、スキー場の入り口が閉鎖され、中へ入ることは出来ません。 立ち入り禁止と書かれたバリケードが設置され、先に進むことができなくなっていました。 北塩原村のグランデコ・スノーリゾート 福島県内のスキー場で最も早くオープン 2024年2月に取材した際には、多くのスキー客でにぎわっていたのですが、今は閑散としていて、シーズン前とはいえ、オープンに向けて準備が進んでいる様子もみられませんでした。 その理由が、運営会社の経営不振です。箕輪スキー場は、隣接するホテルと一緒に東京都の企業と猪苗代町が出資した第三セクター「横向高原リゾート」が運営しています。「横向高原リゾート」は、2024年10月にすべての従業員が退職し、休業状態が続いているのです。 県内屈指の高度を誇り、ファンも多かった箕輪スキー場。経営状態が厳しく、今シーズンの営業は休止となりました。 近くの施設に泊まってスキーを楽しむ人も多かったため、周辺の旅館にも影響が出ていました。 ■森の旅亭マウント磐梯 一ノ瀬 正一社長 「我々としても死活問題。大体年間売り上げの3割くらい(がスキー場の利用者)」 スキー場近くにある旅館では、宿泊客の約3割がスキーを目当てに訪れていたと言います。 中学生や高校生の教育旅行の利用も多く、すでに2000泊分がキャンセルになっているそうで混乱が続いています。 ■森の旅亭マウント磐梯 一ノ瀬 正一社長 「宿は変えないからスキー場をどこか探してくださいということで私が近くのスキー場を紹介して…」 予定通り宿泊するという団体客については、周辺のスキー場に受け入れてもらい、旅館が送迎を行うことにしています。 箕輪スキー場について、猪苗代町は、今シーズンの営業は困難と判断し、休止としましたが、「1日も早い営業再開を目指して、引き続き調整を続けていく」としています。また、今後は施設の保全は継続して行っていくとしています。