【RIZIN】“朝倉未来の弟子”からフライ級の中心へ!ヒロヤが語るアメリカ修業と国民的ファイター所英男【インタビュー】
昨年大みそかの『RIZIN.45』で修斗2階級王者の新井丈にTKO勝利し、『朝倉未来1年チャレンジ』第1章を終えたヒロヤ(26)が、7ヶ月ぶりにリングに戻ってくる。RIZIN史上最大規模の大会となる7月28日の『Yogibo presents 超RIZIN.3』(さいたまスーパーアリーナ)で、対戦相手は所英男(46)に決定した。 【写真】負けたら引退宣言の所英男にヒロヤが引導を渡すのか! 新井戦の勝利に浮かれることなく、年明け直後からバンタム級王者の朝倉海とともにアメリカのジムで修行に励み、身も心も一回り成長した姿をRIZIN過去最大規模の舞台で見せようと意気込む。「負けたら引退」と宣言した国民的知名度を誇る“平成の逆境ファイター”所英男の介錯役となれるのか、“令和の逆境ファイター”ヒロヤに試合へ向けた心境を聞いた。
■アメリカでベラトール王者と練習「バック取られて永遠に逃げられなくて…手が6本あるんか!?」
――昨年大みそかの『RIZIN.45』で会場を大爆発させる勝利を飾った直後から、アメリカで修行をされていましたが、どんな目的で行かれたのでしょうか? 【ヒロヤ】JAPAN TOP TEAMでの練習も良かったのですが、自分のフライ級の世界トップがどんなレベルなのかを知りたくなって、実際に自分の目で確かめたくなったんです。行ったからにはどういう練習をしているのか、全部パクってやろうと思って見てきました(笑)。一番の収穫は、いろんな意味でしんどい経験をできたことです。成長するときってツラいことや嫌なことが多いですから。あとは、世界トップレベルのファイターの練習の取り組み方や、マインドの保ち方を身近で見ることができたのも良かったです。トップクラスでも連敗中だったり、昔は強かったけど最近は勝ててないファイターもいるじゃないですか。そういう人たちのメンタルとかもすごく勉強になりました。 ――技術面だけじゃなく、精神的にも収穫は多かったと。 【ヒロヤ】そうですね。しんどいときこそ練習にどうやって向き合うかとか、格闘家というより“人として”成長できたかもしれないです。 ――海外修行中の動画では明るい表情が多かったですが、表には出していない苦労もたくさんあったんですね。 【ヒロヤ】病みそうになるくらいキツかったし、「早く日本に帰りてぇな」と思ってましたけど、終わってみればまた早くアメリカに行きたいですね。 ――アメリカでの動画を見て気になったのは、すごく髪の色をキレイにキープしていたことでして、向こうの美容室でも細かく注文されていたんですか? 【ヒロヤ】美容室でめっちゃオーダーを伝えたんですけど、本当に言うことを聞いてくれなくて、ブリーチを7回くらいやりました(苦笑)。「白くしてほしい」って言ったのに、ブリーチしてシャンプーしたらグレーみたいな色になってて、それが嫌で次の日に違うところでブリーチして。それで傷みすぎて今は髪が短くなっちゃったんですよ、だから最近はずっと帽子をかぶってます(笑)。 ――アメリカではBellatorバンタム級王者のパッチー・ミックスとも練習したんですよね? 【ヒロヤ】最初は全然相手にしてくれなかったんですけど、スパーリングしていくうちに「けっこういいじゃん」みたいに認めてくれて、名前も覚えてもらって。そこから一緒に練習したんですけど、ミックスにバックを取られて初めてディフェンスでバテましたね。永遠に逃げられなくて「阿修羅みたいに手が6本あるんか」って感じで、離しても離してもずっと来るんですよ。でもミックスと戦った堀口恭司選手はあれから脱出してたんで、ちょっとレベルが違うなと感じました。