ＳＦ連銀のデーリー総裁

（ブルームバーグ）： 米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は９日、労働市場を守る取り組みの一環として金融当局が年内に利下げを継続するとの見通しを示した。

デーリー総裁はアイダホ州のボイジー州立大学で開催された討論会で、「私の経済見通しを踏まえれば、年内もう１回ないし２回の引き下げが想定のレンジに入る」と、0.25ポイントずつの１回か２回の追加利下げ予想に言及した。

連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が先月の会合で0.5ポイントの大幅利下げを決めたことに関し、デーリー総裁は「再調整」と表現した。パウエル連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長も同様の文言を用いている。

デーリー総裁はまた、インフレ率の鈍化に伴い物価調整後の実質金利が上昇しており、既に金融当局の物価と雇用の目標に近づいている経済への重しが増していると指摘。「これは最終的に景気悪化につながることになると考えられ、私は労働市場のさらなる減速を望んでいない」と話した。

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原題：Fed’s Daly Sees One or Two More Quarter-Point Cuts This Year（抜粋）

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