25歳で転機到来「レッズ断る理由ないと思った」 浦和で序列上昇…待望プロ初弾「一員になれた」
退団の挨拶をした酒井からは試合後「ナイス」の声
そしてこの試合の前半21分、左45度付近でMF渡邊凌磨がボールキープするとMF伊藤敦樹が追い越した。渡邊のパスを受けた伊藤が左足でファーサイドにクロスを上げると、逆サイドから攻撃参加してきたDF石原広教がヘディングで叩いてゴールした。意外にも、これがプロキャリアで初ゴールだった。そして、浦和のJ1通算1600ゴールの節目にもなった。 石原は「敦樹のボールが完璧だった。何も思わず、ただただ入っていってヘディングしたのが良かった。レッズと言うビッグクラブで1つ歴史に名を刻めたのは嬉しい。レッズの一員になれたんだと感じる」と話し、初ゴールに関しては「もっと早く取れたら良かったとは思いましたけど」と笑顔だった。 酒井からは試合後、このゴールについて「ナイス」という声もかけられたと話し、「今日のゴールは宏樹君も決めてきたようなもの。練習中もそういう姿を見てやってきた。このチームに来て本当に良かった。一緒にいる時は良くなかった部分も指摘してくれた。鹿島戦の失点のところも教えてくれたし、ミスをミスにしないことを教えてくれた」と感謝の言葉を残した。 今年2月に25歳になった石原は中核を担うべき世代の1人。酒井やショルツの退団を踏まえ「不安に思う人もいると思うけど、すごくいい選手がたくさんいる。もっと上回っていくつもりで責任感と覚悟を持ってやっていけばいい」と、決意を示していた。
轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada