<踏み出せ智弁和歌山>選手紹介/11 須川光大選手/中西聖輝投手 /和歌山
◇思いやり送球心がけ 須川光大選手(1年) 投手や外野手などを経験してきたが、高校入学後は一塁手に転向した。内野の経験が少なかったので、捕球は一から鍛えた。中谷仁監督からは「ノックは受けた分だけうまくなる」と言葉をかけられ、愚直に球に食らいついた。最近はボールが勝手にグラブに入ってくるような感覚がつかめ、手応えを感じている。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 投手も含めた内野の連係プレーにも自信が持てるようになってきた。「自分がどこに走ればいいのか」「投手がどこに動くのだろうか」と常に頭を回転させて予測し、相手を思いやったスローイングやトスを心がけている。 「スーパープレーはいらない。取れるアウトを確実に取る選手になりたい」 ◇妥協せずストイック 中西聖輝(まさき)投手(1年) 中学まではスピードに自信があり、力でねじ伏せる投球スタイルだった。高校入学後の紅白戦でマウンドに登ったが、「ボコボコに打たれた」。全力で投げ込んだアウトコースのストレートを、後にプロとなった先輩、黒川史陽選手に簡単にフェンスまで運ばれた。「スピードだけでは通用しない。コントロールの大切さを思い知らされた」 投球練習ではストライクゾーンを通常よりも小さくイメージして、その中に投げ込むことを課している。ピンポイントで枠に入るまで、何度も投げ込む。妥協すると「自分のレベルを低くすることになる」とストイックだ。磨いてきたコントロールを生かし、「甲子園では気迫あふれる投球をしたい」。