ボッチャ日本4強 女子砲丸投げ斎藤由希子(福島市)は4位
しかし、世界記録を持つ実力を持ちながらも長く機会に恵まれなかった。斎藤のクラスは北京大会を最後にパラリンピックで実施されず、やり投げで出場を目指したが届かなかった。一時は引退も考えたがパリ大会で「本職」の復活が決まった。2022年3月の出産で筋力は落ちたものの再挑戦を決断。育児をしながらコーチでもある夫恭一さん(34)と、トレーニングに励み、体を仕上げた。 これまでの道のりは決して平たんではなかったが、斎藤は「楽しく競技ができた。パラを目指して本当に良かった」と達成感をにじませた。 ■ネット中継で家族観戦 奮闘ねぎらう 福島市の自宅では夫恭一さん(34)と長女千遥ちゃん(2)がインターネット中継で観戦した。恭一さんは「緊張しているようで初めは力みが見られたが徐々に記録を伸ばした。4投目が左にそれなければメダル圏内の11メートル80台に届いたと思う。競技中は笑顔も見られ、楽しんでいたようだった。帰国したら『お疲れ様でした』と伝えたい」と愛妻の奮闘をねぎらった。