夢は「マッチョ教師」 ボディビル関東学生王者が披露したボリューム満点の脚と絞り込まれた全身
昨年、第63回関東学生ボディビル選手権で優勝し、その約1週間後の第57回全日本学生ボディビル選手権で2位の成績を収めた、依知川公平(いちかわ・こうへい/23)選手。絞り・全身のバランス・筋肉量、どれも学生のレベルを超えた『超大学生級』の肉体を持つ依知川選手に、身体づくりの極意を伺った。 【写真15枚】「脚の裏にここまで筋が!?」依知川選手のバリバリに絞れたハム、お尻
「トレーニングが楽しすぎて、10代のころは3~4時間ほどトレーニングしていました」という依知川選手。 「現在は週に5日、1時間から1時間半ほどトレーニングしています。大好きな脚の日や、遠くのジムへ遠征に行った際は、楽しすぎて3時間くらい経過していることも。部位分けは、胸・背中・脚・肩・腕・腹筋などです。力学的に動作をみながら、慎重にトレーニングすることで、効かせたい部位に、的確に効かせられるようになりました。苦手な部位は、佐藤茂男さんの『利かせられる重さで丁寧に行う』というトレーニング方法を参考に重量を見直したおかげで、むしろ好きになっています」 脚の美しさとボリューム感に定評のある依知川選手は現在、強みの下半身のさらなる強化を狙っている。 「恩師・国際武道大学の荒川裕志教授から『大殿筋の割には、中殿筋がないね』とのご指摘を受けました。そのため最近は、荒川先生の著書『筋トレ 動き方・効かせ方パーフェクト事典』にも掲載されている、片手片足デッドリフトで股関節を捻り、中殿筋を強化しています。ちなみに、デッドリフトそのものは現在は封印中です。デッドリフトは脊柱に効きすぎてしまって、翌日のスクワットに支障が出てしまうため、最近の背中の種目のメインは、ベントオーバーローイングですね」 『睡眠時間や休養は、日々のパフォーマンス向上や減量期の停滞の打開策』と語る、依知川選手。
「がむしゃらに筋トレをしていた10代のころに比べて、無理ができなくなりました。疲れていると、文字通り身体が動かなくなるので、『あぁ、疲れているな』と感じたら、2日連続でオフにします。お風呂にしっかりと浸かって、早めに布団に入り、睡眠時間を確保!自分にはこれが一番、疲労回復に効きます。減量期、思うように体重が落ちない時も、休養にフォーカスすることで、停滞期から抜け出せました」 『恵まれた骨格には、まだまだ筋肉量を詰め込む余地がある』と噂される依知川選手に、今後の目標や夢を伺った。 「今年は、日本ジュニアボディビル選手権大会、日本クラシックフィジークに挑戦するつもりです。その後、無事に教員採用試験に合格して、マッチョな教師になるのが夢。日本選手権の決勝に出場し、教え子たちに応援されたいです!頑張ります!」
取材:山口夏織