借りパク注意!? レンタル先で大活躍中のJリーガー(6)浦和では不遇も…。昇格クラブの心臓になった男
今季もJリーグでは、チャンスを求めて多くの選手がレンタル移籍でプレーしている。その中にはレンタル先で大きな成長を遂げた者や、かつての輝きを取り戻してチームに欠かせない存在になった者もいる。今回は、レンタル移籍先で活躍しているJリーグの選手を紹介する。※成績は15日時点の『transfermarkt』を参照。
MF:柴戸海(しばと・かい) 生年月日:1995年11月24日 レンタル元:浦和レッズ レンタル先:FC町田ゼルビア 2024リーグ戦成績:12試合0得点0アシスト 柴戸海は浦和レッズで長く活躍し続けることを期待されていた選手だった。リカルド・ロドリゲス監督が指揮していた2021シーズンに著しい成長を遂げてクラブの天皇杯獲得に貢献すると、翌2022シーズンにはクラブのレジェンドである阿部勇樹が背負った背番号22を託された。 しかし同シーズンから徐々に出場機会を減らしていき、2023シーズンになるとJ1の出場が8試合にとどまってしまう。時間にすると139分で、2年前の10分の1以下の時間しかプレーすることができなくなっていた。これにより柴戸は新天地を求め、J1初挑戦のFC町田ゼルビアへのレンタル移籍を決断する。 プロキャリアをスタートさせた浦和を初めて離れた柴戸であったが、自身のプレースタイルと守備強度の高い町田のサッカーがマッチしたことで定位置を確保した。仙頭啓矢とダブルボランチを組み、高い危機察知能力で広いエリアをカバーして的確にボールを奪取していく。中盤で相手の攻撃の芽を積極的に摘む働きをし、まさに町田の心臓として機能するようになった。レンタル移籍によってかつての輝きを取り戻した柴戸は、快進撃を続ける町田に欠かせない存在となっている。
フットボールチャンネル