福島県南相馬市でトキ目撃 地域住民が情報提供、佐渡の保護官事務所「野生の成鳥」
新潟県佐渡島の野生で生まれたと考えられる国の特別天然記念物のトキが、福島県南相馬市内で目撃された。環境省佐渡自然保護官事務所（新潟県）が１０日、発表した。 同事務所によると、４日正午ごろ、地域住民が市内の草地にいるトキを目撃し、新潟県が設置しているメールフォームを通じて情報提供した。同事務所が目撃者から提供を受けた写真を確認し、野生生まれのトキの成鳥だと判断した。福島県内では昨年９月に相馬市、１１月に飯舘村で目撃されているが、同じ個体かどうかは不明だという。 同事務所によると、今回目撃されたトキは佐渡島から本州に飛来した３４例目で、野生生まれとしては１６例目。福島県で正式に確認されたのは２００９（平成２１）年に福島市と只見町で確認されて以来で、３例目になるという。
