水上恒司の「本心」。寂しがり屋だけど、誰かと一緒に生きていかなくてもいいと思っている
自分の甘やかし方と「2024年の思い出」
――前回のCREAでのインタビューでは自分への甘やかしやご褒美に、「体に悪いものをひたすら食べる」とおっしゃっていました。そのあたり、最近はいかがでしょう? 言ってましたね! そこは変わらないです。体に悪いものってなんか美味しいし……別に僕、長生きしたいと思っているわけでもないんです。「楽しかったなぁ!」と死ぬ間際に思えればいいと思って生きています。あくまでも今は、ですけど。家族ができたり子供が生まれたりして責任を負ったらきっとその感覚は変わるんだろうなと思います。 ――食べ物以外で自分を甘やかすことはありますか? 「良いもの」を定期的に買っています。服などの身に着けるものが多いですね。前回の取材の際、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』のときも買いました。 ――作品ごとの区切りで購入されるんですか? 作品がクランクアップしたら買います。『本心』のときは……1年前なので思い出せない。2024年は「ブギウギ」や「ブルーモーメント」など5~6作品は出させていただいたので……こういうときにちゃんと語らないといけないのに、僕は失格です(笑)。 ――真面目な“本心”ですね。直近で購入されたものは? それなら覚えています。『ハウルの動く城』のジオラマ! こんな(大きい)のを購入しました。机に飾ってあるんですけど、「ああ、今日もいいなぁ~」と眺めて、「よし」と台本を開く毎日です(笑)。 ――2024年は第47回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞(『あの花~。』)を受賞され、非常に華々しいスタートとなりました。撮影続きで充実した1年でしたか? よく「働きすぎだよ」と言われますけれど、毎日すごく楽しいです。僕、仕事ばかりでも疲弊はまったく感じないんです。毎現場いろいろな人と関わらせてもらって、その都度大変だったり、面白かったり、失敗したことも成功したこともあるけれど、それを経て、ようやく結果みたいなものは残せているんじゃないかなと思えています。 ――素敵な振り返りをありがとうございました。最後、2024年のプライベートでの一番の思い出も伺いたいです。 親知らずを4本抜いたこと、ですかね(笑)。1月に一気に抜いたんです。めっちゃ腫れるかなと思って仕事もセーブしてもらったけど、全然腫れなくて、単にお休みをいただいただけだった(笑)。 ――4本いっぺんに! お強いんですね! 違うんです! 痛いのが嫌だから、「一気に抜いてほしい」とお医者さんにお願いしたら、「わかりました、一気に抜きましょう!」と。だから親知らずの抜歯だけで入院して、全身麻酔で抜いてもらったんですよ。先生がすごく上手だったので、麻酔が切れた後も思ったより痛くなかった。 ――「痛みに弱い」という水上さんの新たな弱点が見つかりましたね(笑)。 確かに痛みにはめちゃくちゃ弱いです(笑)。骨が太いから麻酔が効くのが遅いらしく……。ということで、2024年一番の思い出は1月の抜歯です。 水上恒司(みずかみ・こうし) 1999年5月12日生まれ、福岡県出身。主な映画出演作に『弥生、三月-君を愛した30年-』、『望み』、『新解釈・三国志』、『そして、バトンは渡された』、『死刑にいたる病』など。テレビドラマ出演作に「中学聖日記」(18/TBS)、「MIU404」(20/TBS)、「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(21/NTV)、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(21)、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」(23)など。 衣装クレジット スーツ297,000円、シューズ67,100円(ともにエンポリオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン ︎03-6274-7070)、その他スタイリスト私物
赤山恭子