脱線したいすみ鉄道、残された列車2両を移動…川沿いの事故現場は水分多く枕木が腐食か
いすみ鉄道(千葉県大多喜町)の列車がいすみ市内で脱線した事故で、同社は9日、現場に残された列車2両を複数のクレーン車でつり上げ、線路の損傷がない区間に約15メートル移動させた。10日以降、車両が動くかどうか確認し、大多喜駅の車庫に移動させる。 【写真】脱線したいすみ鉄道の列車
同社によると、列車が脱線して停車した区間では、線路1本(約20メートル)が劣化した木製枕木から外れて横倒しになった。10日以降、新しい枕木に交換した上で線路を設置し直す。現場付近は夷隅川沿いで、地盤に含まれる水分が多く、枕木が腐食しやすい状況だったという。
同社はJR東日本の協力も得て、全線で線路の状態を確認中だ。今月末の運転再開を目指すとしている。