もちろん、各国メディアもこの対決を報じているが、なかでもブラジルの総合サイト『Globo』は今回も詳しくこれを取り上げ、「中国戦で史上最大の勝利（７-０）を挙げた後、日本はその偉業を繰り返し、バーレーン戦での得点記録を更新した（これまでの最高得点差は1978年の親善試合で４-０）」とレポートした。 　試合前には、「難しい相手とのアウェーマッチということで、攻撃選手５人による３-４-３のフォーメーションを維持するか疑問があった」「バーレーンには中盤に熟練した選手が多くいることで、日本にとってはより大きな挑戦となることが予想される」と報じていたが、「２点目でバーレーンは崩れ、日本はそこから最後まで攻め続けた。そして練習のような完璧な動きで３点目が生まれると、２万2729人の地元ファンは忍耐を失って席を立ち始め、数分で会場はほぼ空になった」と記している。 「日本はアジアカップ以来、進化を遂げており、森保一監督の新しい戦術は成功を収めている。数年前までは、アジアでは対戦相手が守備を固めることで、日本にとっては厳しい試合が続いていたが、現在ではそのような相手に対しても次々と大勝を収めている。さらに、超攻撃的な戦術を採りながらも、守備で苦しむこともない」と、日本を絶賛した同メディアだが、「本当の試練は来月に訪れる。次の対戦相手は、ライバルのサウジアラビアとオーストラリアだからだ」と指摘した。 　 　続けて選手の個別評価では、２得点の上田に10点満点の採点で「7.5」を与えて「マン・オブ・ザ・マッチ」に選定し、「先制点の場面では、強く正確にPKを決めた。２点目では、攻撃からの流れの中でボールをしっかりとコントロールし、反転してのシュート。そして、守田の最初のゴールでは、ポストプレーでアシストも記録した」と、寸評でその貢献ぶりを紹介している。 　彼と同じ最高採点とした守田にも、「代表で初めて１試合２得点を記録した。これまでは、前線ではあまり目立たない慎重なプレーをしていたが、上田とのワンツーから決めた最初のゴールではどの攻撃陣も羨むほどのスキルを見せ、２点目でもCFに相応しいような機敏さを発揮。後半はより攻撃的な姿勢で、縦パスを何度も供給してチームを前線に押し上げた」と賛辞を贈った。 　そして森保監督にも高評価が下され、「中国戦のスタメンから10人を維持し、アウェーで、気温38度の中での戦いを強いられながらも、最多得点差での勝利を収めた。SBなしの３バックに加え、５人の攻撃的な選手を配置する大胆なフォーメーションが再び成功し、かつて手強かった相手に対しても、日本は容易に勝利した」として、やはりこちらも「7.5」の最高採点を付与されている。 構成●THE DIGEST編集部