原爆の実物大模型で平和考える機会に 長野県松本市の四賀公民館で展示
長野県松本市の四賀公民館は、公民館が入る市四賀支所のロビーに、太平洋戦争で米国が広島に投下した原爆「リトル・ボーイ」の実物大模型を展示している。今年のノーベル平和賞に日本原水爆被害者団体協議会が選ばれたことから、平和について考える機会にしてほしいと企画した。 ベニヤ板や発泡スチロールなどで作られた模型で、長さ3メートル、直径70センチある。20年ほど前に当時の市職員が手作りし、支所の倉庫に眠っていた。模型に加え、リトル・ボーイの写真が載った新聞記事なども並べている。 四賀地区文化祭に合わせて展示を始め、年内は続ける方針だ。花村憲二館長は「戦争体験者がほとんどいなくなってしまった。80年ほど前に日本でも戦争があったことを調べるきっかけにしてもらえれば」と願っている。
市民タイムス