自民・麻生副総裁「民主主義にはコストかかる」に”お前が言うな”の声…2年で「オークラ東京」1465万、「帝国ホテル」559万の爆食い
10円、100円の安さを求めて外食や買い物をしている庶民の気持ちは分からない
「密室」でなければ話すことができない会話ならば党本部や議員会館の自室などで話せば良いのではないか。そもそも、大切な会話をする時に食事を共にしなければならないわけではないはずだ。 「政治資金パーティー収入や寄付などで得たお金を何に使おうと自由だ」「地元の声を吸い上げるためには必要だ」というのかもしれないが、それらが「民主主義のコスト」といわれてしまうと抵抗感は拭えない。少なくとも10円、100円の安さを求めて外食や買い物をしている庶民の気持ちは分からないのではないか。 政治家の「3大支出」は、会食費・人件費・広報費といわれる。会食を除く他の2つはカットできないものなのか。大半の国会議員は公設秘書3人に加え、自ら私設秘書を雇用している。選挙区の広さによっても異なるが、3~5人を雇っているケースが多いようだ。当然、その人件費が必要になる。これは、どこまで支援者獲得に動くかによって異なるのだろうが、地域の声を熱心に吸い上げるためには欠かせないとの見方もできる。それに付随して車代やガソリン代、事務所費もかかるはずだ。
岸田首相には2億679万円の政治資金収入
広報費については、調査研究や広報などの政治活動を行うために「調査研究広報滞在費」(旧文通費)があるのだが、活動報告のビラやポスター代、郵送費などがかさむ。ある選挙区選出の参院議員は新人時代に借金をした経験がある。理由は「祝弔電」だ。盆暮れや祭事などの挨拶回りに加え、祝電や香典にかかるお金は決して少なくない。「地元紙を見て知人が亡くなったことを知ると、すぐに動かなければならない。それだけでも選挙区が広い議員は大変だ」と語る。 自民党派閥の裏金問題で注目された政治資金パーティーは、それらの資金を賄うために開催する必要があるということなのだろう。2022年の政治資金収支報告書によれば、自民党総裁の岸田首相は2億679万円の政治資金収入がある。他党の党首級は国民民主党の玉木雄一郎代表が2位の4719万円、3位は立憲民主党の泉健太代表は3307万円で、政治資金パーティーで1793万円を集めている。党幹部・役員となれば、党本部からの「手当」もあるのだろう。