自民・麻生副総裁「民主主義にはコストかかる」に”お前が言うな”の声…2年で「オークラ東京」1465万、「帝国ホテル」559万の爆食い
本当に国会議員はお金が足りないのだろうか
3人の公設秘書給与は国から支給され、都内の一等地にある議員宿舎には周辺の相場に比べて格安で入居できる。JR乗車券や航空券も支給されており、数々の議員特権を求めて立候補する人も珍しくないほどだ。 麻生氏は地元住民らの声を吸い上げるためには私設秘書や事務所の経費、後援会活動といったものに「コスト」がかかるというのだが、本当に国会議員はお金が足りないのだろうか。総務省が2023年11月に公表した政治資金収支報告書(2022年分)によれば、麻生氏の資金管理団体「素淮会」の収入総額は約2億4900万円(前年からの繰越額は約1億6200万円)で、支出総額は約7300万円となっている。政治団体からの寄付は2450万円、個人からの寄付は140万円で、2022年5月に開いたセミナーの収入は約6126万円だ。支出で目立つのは「会合費」で、料亭や高級ホテルなどの名がずらりと並び、総額は2000万円近くに上る。 首相を経験した後も政府・与党の要職を重ねてきた麻生氏はズバ抜けた集金力があるのだろう。警護官(SP)が常に同行する生活においては「完全個室」でのVIP待遇が必要なのかもしれない。
「オークラ東京」(東京・港区)で、麻生氏は断トツの60回利用(1465万4493円)
朝日新聞DIGITALには「政治家 行きつけ20選~政治資金特集「支出編」~」というユニークな記事が掲載されている。2018年と2019年分の政治資金収支報告書をもとに閣僚や党首らがどのような店に通っているのか独自に分析したものだ。その「飲食店ランキング」トップは「オークラ東京」(東京・港区)で、麻生氏は断トツの60回利用(1465万4493円)している。2位の「東急ホテルズ」(東京・渋谷区)では麻生氏は4位(2回、24万807円)だったが、3位の「帝国ホテル」(東京・千代田区)は麻生氏が1位の29回・559万5369円だったという。 元々、恵まれた家系に生まれ、裕福な麻生氏がどのような店に通い、大枚をはたいていても自然なのかもしれない。だが、政治家がすべて料亭や高級ホテルで会合を重ねる必要性があるのかと言えば疑問だ。