チェ・ミンシク、映画『破墓/パミョ』ジャパンプレミアでハートポーズ連発!初来日のキム・ゴウンは笑顔で感謝
映画『破墓/パミョ』(10月18日公開)のジャパンプレミアが10月10日、新宿ピカデリーにて開催され、18年ぶりの来日となるチェ・ミンシクと初来日となるキム・ゴウンがメガホンをとったチャン・ジェヒョン監督と登壇した。 【写真を見る】ノリノリでハートポーズを繰りだすチェ・ミンシクに笑いが止まらないキム・ゴウン 本作は、観客動員1200万人を記録した韓国で2024年No. 1の大ヒット作。2人の巫堂(ムーダン=朝鮮半島のシャーマン)と風水師、葬儀師が掘り返した墓に隠された恐ろしい秘密を描くサスペンススリラーで、ミンシクが風水師のサンドクを、ゴウンは巫堂ファリムを演じている。第74回ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映され、世界133ヶ国での公開が決定。第60回百想芸術大賞では、監督賞、主演女優賞、芸術賞、新人男優賞を受賞するなど、国内外を熱狂の渦に包み込んでいる。 「俳優として演技をするなかで、観客の皆さんと作品を通して触れ合える瞬間はとても幸せな時間です」と挨拶したミンシクは、「初めて日本に来たのは『シュリ』のプロモーションでイベントにも参加しました。その時の感動はいまでも忘れられません」と初来日当時を振り返る。続けて「映画がよかったと声をかけてくださったり、涙を流す人の姿もたくさん見ました。こちらが意図したことを感じて、言葉にしてもらえるのは本当にうれしいこと。(その感動は)言葉では言い表せないものがあります」としみじみ。ファンに手を振り、会場を見渡しながら「あの時の感動を『パミョ』でも共有できればうれしいです!」と呼びかけ、大きな拍手と歓声を浴びていた。 日本のファンに映画を届けるチャンスに恵まれてとても光栄と笑顔のゴウン。劇中で見せたお祓いシーンも大きな話題となった。役作りで意識したことは「若いけれどプロフェッショナルなムーダンの姿を見せたいと思っていました。お祓いシーンの表現もとても大事だけど、小さい所作やディテールから出てくるオーラなども意識していました」と説明。初来日で楽しみにしていることを訊かれると、「この作品を日本の皆さんに紹介できること自体が大きな経験でとても光栄なこと。どんなふうに映画を観てくださるのかワクワクしています」とニッコリ。続けて「楽しみにしているのは、この作品に対するいい反応、応援、興行的にも成功することです!」と今回の来日の目的は映画の宣伝だと強調し、しっかり者の一面を見せていた。 プライベートでは頻繁に日本を訪れているというジェヒョン監督は「よく遊びに来ている大好きな日本に仕事で来られることが不思議です」とニコニコ。日本については「インスピレーションを与えてくれる場所。僕にとっては師匠のような国です」と説明。「そんな場所で挨拶ができることが非常に光栄です!」と終始、満面の笑みを浮かべていた。撮影で印象に残っていることを訊かれたジェヒョン監督は「ゴウンのお祓いシーン、実際になにかの魂を呼んでしまったようで…。ムーダンの指導の先生が来た時に、祓ってもらいました」と告白。ゴウンのお祓いシーン撮影後から体調を崩していたスタッフ数人が、指導の先生が来てから回復したことが明かされ、「(なにかの魂を)呼んじゃいました?」とMCから質問されたゴウンは、「はい!」と日本語で元気に回答し、会場の笑いを誘う場面もあった。 最後の挨拶でミンシクは「足を運んでくれてありがとうございます」と感謝し、「映画を通して、皆さんと一緒になにかを感じて、共有して、意味のある時間を持ち続けたいです」と役者としての想いを語り大きな拍手を浴びた。ゴウンは「この映画に関心を持ち、楽しんでもらえて感謝しています」とし、「これからもたくさんの作品を通して、皆さんとたくさんかかわりを持っていけたら!」と笑顔で語る。ジェヒョン監督は「映画学校に通っている時は、日本の監督の作品をたくさん観て勉強しました。『パミョ』を作る時もそうでした」と日本の作品が監督人生に大きな影響を与えているとし、「映画だけでなく、数多くの日本の漫画を読みながら育ちました。僕の骨となり肉となった漫画が生まれた日本で挨拶できることに感無量です。これからも応援をよろしくお願いいたします!」と呼びかけ、笑顔いっぱいのイベントをしめくくった。 フォトセッションでは、「ハートで行くぞ!」というミンシクの掛け声で、様々なハートポーズを披露。会場は終始、ファンの黄色い歓声や拍手に包まれるアツい空間となっていた。 取材・文/タナカシノブ