棚橋弘至社長（左）と４代目タイガーマスク（新日本プロレス提供）

　９日に亡くなった“虎ハンター”こと元プロレスラーの小林邦昭さん（享年６８）の葬儀・告別式が１９日に東京都内の斎場で営まれた。所属していた新日本プロレスでは１１日の仙台サンプラザホール大会で１０カウントゴングをささげ、棚橋弘至社長（４７）、４代目タイガーマスクらが追悼した。 　１１日の新日本・仙台大会で行われた小林さんの追悼セレモニーでは、棚橋社長が遺影を抱き、４代目タイガーマスクと共にリングに上がった。小林さんのプロレス人生の歩みが紹介され、１０カウントがささげられた。終了後には、小林さんの入場テーマ曲「Ｔｈｅ　Ｒｏｏｍ　Ｐａｒｔ１」が場内に流れた。 　棚橋は、小林さんが引退後に道場の管理人を務めていたことに触れ「僕以降の全ての選手は小林さんに本当にいろいろお世話になってまして、いつも現役の選手をねぎらう言葉をいっぱいかけてもらって、小林さんのちゃんこで今の選手は大きくなったし、本当に長い間、新日本プロレスに関わっていただいて、盛り上げていただいて、助けてくれてありがとうございました」と涙した。１９日の告別式には北海道巡業から帰京して駆けつけた。 　小林さんのライバルだった初代タイガーマスク（佐山サトル）の直弟子、４代目タイガーマスクは「小林さんには道場で、佐山さんとの兄弟のような仲の良さの話を聞いてました。『どうしても佐山には勝ちたかった。でも、一枚も二枚も佐山の方が上だった』『タイガーマスクは強くなきゃいけない、勝たなきゃいけない』って、いつも言ってました。小林さんは絶対、天国で見てますからね。小林さんが育てた若手はどんどん良くなってるし、新日本プロレスは、大丈夫です！　天国で猪木さんと一緒に見ててください」。