「どこでもドア」?「すずめの戸締まり」? 京都の神社にピンクの扉が登場
古樹の茂る参道を抜けた先に、ピンク色の不思議なドアが現れる―。人気アニメ「ドラえもん」のひみつ道具「どこでもドア」を思わせる扉が、京都府久御山町森の玉田神社に設置された。参拝者はノブを引いて扉をくぐったり、記念撮影をしたりして楽しんでいる。 【地図】神社のある京都府久御山町はここ 玉田神社は710(和銅3)年、元明天皇の命で創建されたと伝わり、方除けの守り神として知られる。火難除けの神社でもあることから「SNS炎上除御守」を製作するなど、ユニークな試みを行っている。 ドアは高さ約2メートルで、拝殿前にある。どこでもドアのようだが、その名は「夢の扉」。野口貴子禰冝は「どこでもドアをくぐると違う世界につながるように、新しい世界への第一歩につながる場になれば」と狙いを話す。 同様の試みが全国で行われているのをヒントに、玉田神社が製作しようとしていたところ、城陽市寺田の建築会社「田中建築」が「いつもお世話になっているので」とプレゼントした。境内には4月に設置された。 どこでもドアをイメージしたデザインであるが、子どもたちからは「(新海誠監督のアニメ映画)『すずめの戸締まり』の扉みたい」との声も寄せられているという。野口禰冝は「(映画のキャラクターの)3本足のイスでも置かないといけないのかな」と笑う。 玉田神社では夏越しの大祓(おおはらえ)に合わせ、6月上旬から1カ月ほど茅の輪も設置する。扉と合わせてくぐりに来てと呼びかけている。