京本大我、単独初主演映画公開で「めっちゃエゴサしちゃいそう」 『言えない秘密』に感じた魅力
SixTONESの京本大我が単独初主演を務める映画『言えない秘密』が、6月28日から公開される。本作は台湾のヒット映画を原案として製作された作品。伝統ある音楽大学を舞台に、過去の出来事からトラウマを抱えた湊人(みなと)と、どこか謎めいた雰囲気のある雪乃(ゆきの)が運命的な出会いを果たし、次第に惹かれ合う姿を描く。 【写真】映画『言えない秘密』京本大我の場面写真(全5枚) 今回は、主人公の音大生・湊人を演じる京本にインタビュー。謎めいたタイトルを持つ本作の魅力や、古川琴音演じるヒロイン・雪乃との関係性、演技へかける思いについて話を聞いた。
■映画『言えない秘密』で主人公・湊人を演じたSixTONESの京本大我 ――最初に脚本を読まれたときの印象を教えてください。 湊人と雪乃の関係性があまりに儚くて美しすぎて、自分が演じられることをすごく光栄に感じました。事前に台湾版の映画を観ていたので、比べるとよりノスタルジックで繊細な世界観で、そこも演じがいがあるなと思いました。 ――湊人というキャラクターは京本さんの目にはどんな風に映りましたか? ザ・等身大の男の子。留学で挫折を経験したりトラウマを抱えたりすることって多かれ少なかれ誰にでもあるし、父親に対してのぎこちない距離感なんかも、年頃だと結構あるじゃないですか。すごくリアルな大学生の男の子だなと思ったので、特別個性的に仕上げようとは思わず、自然体でやらせてもらいました。 ――湊人に共感できるポイントや自分に重なる部分はありましたか? 夢を追いかけている姿は自分と重なる部分でもあるし、挫折も完全にしたことはないけれど、しかけたことはいくらでもあったし、湊人を演じる引き出しは多かったと思います。雪乃とも、あれだけ自然体で恋愛できるというのは理想ですよね。
――京本さんとしても雪乃は魅力的な女の子? そうですね。雪乃の存在で湊人は挫折から立ち直ってもう1度夢をつかもうとする、湊人のことを導いてくれるような存在なんですけど、アプローチの仕方がすごく上手で。厚かましくない、程よいノックをしてくれるので、「そりゃ湊人も惹かれるよな」という。 2人の関係性も、恋愛なんだけどただの恋愛ともちょっと違って。一緒にいてキュンとするとかそういうことを求めるんじゃなく、もっと深いところでわかりあって繋がれる相手なんだろうというのは、序盤から感じていましたね。親友にも近いような、いろんな意味でのパートナーという存在です。 ――2人で過ごすシーンは物語の中でもたくさんありますが、特に印象的な場面はありますか? たくさんあるんですけど、具体的に思い出そうとして記憶をたどっていくと、例えばゲーセンのシーンでは空き時間も琴音ちゃんと本当にそのままゲーセンで遊んだりしていたので、「本当の撮影と空き時間に遊んでたのと、どっちの記憶だっけ?」みたいになっちゃうんです。2人の空気感が変わらなすぎて。そういう意味では、2人のシーンはどれもナチュラルに和気あいあいとできたのかなと思います。 ――お互いを「こっちゃん」「きょも」と呼び合っていたとか。 はい。古川さんが普段「こっちゃん」と呼ばれてるという話から、俺はファンの人から「きょも」って呼ばれてるよ、じゃあ……と。2日目くらいからその呼び方になってましたね。 ――それは自然にそうなったんですか? どの作品でも、入ったら毎回あだ名から聞くようにしてるんですよね。自分からしゃべらないと「京本さんって寡黙なのかな」とヒロインの方に気を使わせちゃうので。 ――そんなお二人の関係性がお芝居にも表れていたと思います。演じる際に意識したことはありましたか? 河合(勇人)監督が段取りをすごく丁寧にやってくださる方なので、2人のシーンもお互いがスムーズにやれるまで、目線や立ち位置、距離感などかなり細かく確認しながらやりました。湊人のピアノに対する気持ちが変化する過程や、雪乃との距離感とか、じっくり向き合えたと思います。