京本大我、単独初主演映画公開で「めっちゃエゴサしちゃいそう」 『言えない秘密』に感じた魅力
――湊人と雪乃が連弾するシーンは、特に物語を象徴する場面だと感じました。 あれは湊人にとってもすごく大切なシーンだったので、特に時間をかけて1カットずつ段取りをやりました。連弾って勝手に難しそうだなと思っていたんですが、誰かとハモったりギターでセッションしたりするのと同じで、言葉じゃないからこそ距離がぎゅっと縮まる魔法のようなものを感じて。 だから、演奏がうまくいくと思わず琴音ちゃんとハイタッチしたりしてたんです。役をまとい合っているのにお互い心が通じ合った芝居ができたのも、ピアノを通じて分かり合えて、一緒に奏でる楽しさがあったからこそだと思います。 ■SixTONESメンバー「こんな良い曲を持ってきてくれて、ありがとう」 ――今回はピアノもほぼ未経験からの挑戦だったそうですが。 簡単なコード弾きができるくらいで、クラシックは全くやったことがなかったんです。マネージャーからある日突然「ピアノ弾けるよね?」と聞かれて。「簡単なコード弾きくらいは」「クラシックは無理なの?」「無理です」というやりとりをして、その後は音沙汰がなかったのであの会話はなんだったんだろうと思っていたら、今回のお話をいただいて納得しました(笑)。監督との顔合わせで「ぜひご自身で弾いていただきたい」と言ってもらって、撮影の3カ月以上前から練習に入りました。
――役を通して新しいものに触れるというのは、ご自身ではどんな風に感じられていますか? めちゃくちゃ楽しいです。役を通して自分の知らない世界に触れられるし、「こんな経験もできるんだ」と思うし。自分の中のマルチバースを味わってるような感覚がすごい楽しいんですよね。 ――今回は主題歌もSixTONESが担当されていますね。 この前MVを撮影したんですが、(森本)慎太郎が「こんな良い曲を持ってきてくれて、ありがとう」と言ってくれて。SixTONESのファンもそうですけど、メンバーにも見てもらいたいなと思います。 ――普段メンバーの方の作品はお互いに見たりしますか? しますね。ジェシーが結構マメに見てくれて、この前も『お迎え渋谷くん』(カンテレ・フジテレビ系)を観て感想を言ってくれました。「1話から展開早くない?」って。普段は俺から自分の作品見てなんて言わないから、急に言うのはこっぱずかしい気もしますけど(笑)