＜巨・D＞7回、適時打を放った筒香は雄叫びを上げる（撮影・白鳥　佳樹）

　◇セCSファイナルステージ第1戦　DeNA2―0巨人（2024年10月16日　東京D） 【写真】セCSファイナルS＜巨・D＞4回、先制ソロの佐野を出迎える三浦監督（中央）　（撮影・西川祐介） 　日本シリーズ進出を懸けシーズン1位の巨人と同3位のDeNAが対戦する「2024　JERAクライマックスシリーズ（CS）　セ」は16日、東京ドームでファイナルステージ第1戦が行われ、投打がかみ合ったDeNAが開幕戦を制した。この勝利で1勝1敗に。巨人のアドバンテージ1勝を消す大きな1勝となった。 　先発マウンドを任されたケイが、先制弾の佐野が、貴重な追加点を叩き出した代打・筒香が、ベンチと敵地に集結したファンが一丸となって1勝をもぎ取った。 　相手先発はエース右腕の一人の戸郷。両軍無得点で迎えた4回に佐野が甘いフォークを見逃さず振り抜き、右翼席中段に先制ソロを叩き込んだ。さらに1―0のまま迎えた7回には、敵将・阿部監督が戸郷に交代を告げるタイミングで三浦監督も動き、1死一、三塁のチャンスに代打・筒香を送る。両軍監督が勝負に出た場面で、筒香が気迫の左前適時打。2番手・高梨の投じた低めのスライダーをうまく逆方向に運んだ。スタンドが騒然となる中、筒香は雄叫びを上げガッツポーズ。チームに大きな大きな追加点をもたらした。 　投げては今季対巨人戦1勝5敗、防御率防御率4.64と数字的には厳しい左腕が短期決戦で快投を見せた。4回まで無安打投球。5回に門脇に初安打を許すも得点は許さず、結局6回を投げ抜き102球1安打6奪三振無失点の力投でチームに勢いを与えた。7回から2番手・山崎康、3番手・坂本、4番手・堀岡と小刻みな継投で8回まで得点を許さず。2点リードのまま迎えた9回は伊勢が登板し無失点締め。5投手の完封リレーで初戦を制した。 　負ければ連敗となるファイナルS初戦を制した三浦DeNA。2017年以来チーム2度目となる下克上日本シリーズ進出へ、最高のスタートを切った。 　▼筒香　打ったのはスライダーです。みんながつくってくれたチャンスで、ただランナーを還すことだけを意識していました。大事な追加点が取れて良かったです。