ママ友の間でiDeCoや新NISAの話が出ますが、iDeCoと新NISAの違いが分かりません。2つの違いを教えてください
新たな資産形成の手段としてiDeCoやNISAの運用が開始され、2024年からはNISAが新NISAへと生まれ変わりました。近年で利用者が大幅に拡大しており、ママ友などの身近な友人から話を聞く機会も増えているでしょう。 老後の資金作りが課題となっている現代では、iDeCoと新NISAは大きな注目を集めています。しかし、資産形成に効果的であることは理解していても、iDeCoと新NISAの違いやそれぞれの特徴などは分からないという方も少なくないはずです。 そこで本記事では、iDeCoと新NISAの特徴を踏まえながら、2つの違いについて紹介します。
iDeCoとは?
iDeCoとは、個人型確定拠出年金という年金制度の一つです。国民年金や厚生年金などの公的年金に上乗せできる、私的年金に分類されます。 加入者の判断で掛金を拠出し、自分で運用することで資産形成を行います。掛金と運用益の合計が将来的に受給できる年金となり、運用方法や商品を選ぶのも加入者自身です。つまり、運用成績次第で受け取れる年金額は異なります。 税制面でさまざまな優遇がある点も、iDeCoの特徴です。掛金の全額が所得控除の対象になり、所得税や住民税を抑えられます。また、iDeCoで発生した運用益は非課税です。 iDeCoの注意点は運用方法や商品によって、元本確保ができない場合があることです。そのため、本当にiDeCoを利用すべきかは、リスクや税金控除によるメリットなど資産形成以外の部分も含めて総合的に判断する必要があります。
新NISAとは?
NISAとは、少額投資非課税制度という意味です。投資信託の運用益には原則で約20%の税金が課せられますが、NISA口座を活用すれば一定額まで非課税になる点が特徴です。 2024年からはNISAが生まれ変わり、新NISAが実施されました。非課税保有限度額の拡大など従来のNISA以上にメリットが増えています。NISA口座の開設期間や非課税保有期間も無期限化され、今まで以上にNISAを始めやすくなると同時に長期運用がしやすくなりました。 新NISAでは従来のNISAから引き継いで、名前を変えたつみたて投資枠と成長投資枠があります。併用できなかったこれら2つの投資枠が併用可能となり、投資方法の選択肢が広がって資産形成がしやすくなりました。