円の運命はFRBの手中にある、日銀ではない-Cスレッドニードル
(ブルームバーグ): ドル・円相場を動かす最大要因は米利下げ期待の変化であり、日本銀行の金利政策ではないと、コロンビア・スレッドニードル・インベストメントの金利ストラテジスト、エド・アルフセイニ氏は指摘した。
「日銀のリフトオフ(利上げ開始)は既に長らく織り込まれてきた。これは円にそれほど恩恵をもたらしていない」と同氏は発言。
昨年末の円上昇については、「日銀を要因とする動きではなく、米利下げ期待がオーバーシュートしたことが影響した」と述べ、この行き過ぎが後退すると、円が下落したと分析した。
「つまるところ、円の運命は日銀が握っているのではなく、米国のリスクの手中にある」と続けた。
円が1ドル=140円を超えて上昇すれば「実にサプライズとなろう」との見方を示し、米国のインフレが過熱すれば、今後数カ月で150円に戻ることもあり得るが、それは自身の基本シナリオではないと付け加えた。
来週の日銀の政策金利発表は「非常に際どい判断」になると予想し、政策当局者らは金利を変更する準備を整えつつあるが、「当局者らに実際に行動するだけの確信が十分あるか」どうかが問題だと指摘。3月か4月にマイナス金利が解除される可能性は「極めて高い」とも話した。
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原題:Yen’s Fate Is in Hands of Fed, Not BOJ: Columbia Threadneedle(抜粋)
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Anya Andrianova