天達武史 気象予報士「線状降水帯が発生すると中小河川は数分で一気に水位が上がる」 静岡県に発生の理由
小塚恵理子 気象予報士: 続いて午前中の雨の降り方をレーダーで見ていきます。 午前9時頃から激しい雨が降っていたのですが、やがて雨雲が集中しはじめ西部で線状降水帯が発生し、その後、中部でも線状降水帯が発生しました。
小塚恵理子 気象予報士: この降り方によって災害の危険度がどのように高まっていったのか、キキクルを見てみましょう。 線状降水帯の発生前から黄色や赤の表示で注意が必要でしたが、線状降水帯の発生によって赤や紫色の表示がどんどん増えていくのがわかります。 河川の状況もやはり線状降水帯が発生にすると、急激に赤や紫の表示が増え危険度が急激に高まっていきます。 天達武史 気象予報士: そうですね、特に中小河川などは線状降水帯が発生すると数分で一気に水位が上がって きます。人的被害は出ていないようですが、これから暗くなっていくと周りの状況が見にくくなります。雨の降り方によってはまだ水位が上昇して来ますので十分注意して下さい
小塚恵理子 気象予報士: それではこの雨がこれからどうなるのかを見ていきましょう。 県内の雨はまだ続きそうです。雨が降らない地域もありますが、降る所では活発な雨雲がかかって、まだ激しく降る場所がありそうです。 全体的に雨雲は南に下がっていきますが、29日の昼頃はまだ静岡県の近い所を通って行きますのでその時間帯にかけてはまだ警戒が必要です。 雨量が多くなりましたので土砂災害には厳重な警戒を、そして、低い土地の浸水や河川の増水にも警戒を続けるようにしてください。
テレビ静岡