最後はクールにバーディ締め 大会1勝のカトリオナ・マシューが「全英女子」に別れ
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 2日目(23日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72) 【画像】渋野日向子は声震わせ「何もかも足りない」 2009年の「全英女子オープン」覇者で米ツアー4勝のカトリオナ・マシュー(スコットランド)が全英女子での戦いに別れを告げた。 マシューは大会開幕前日の記者会見で「今回がこの試合をプレーする最後の機会になると思う。戦える力はもうないのに出続けようとは思わない」と全英からの“引退”を表明。「スコットランドのセントアンドリュース、ゴルフの聖地は最後のプレーをする場所にふさわしいと感じた」と語った。 30回目の大会出場となった今年、予選ラウンドをステーシー・ルイス、カリー・ウェブと同組でプレーした。2日目の最終18番では、スウィルカンブリッジで軽く片手を上げてギャラリーの声援に応えた。
最高にクールなのは、その後だった。フェアウェイ左サイドから48度のウェッジで放った2打目は、ピンの左奥1mへ。全英最後の1打をバーディで締めくくると、スタンドのギャラリー、フェンスの外の道路やコース沿いのホテルのベランダから見守った多くの人からの拍手に包まれた。 通算7オーバーでラウンドを終えたマシューは「最後のショットはとても良かった。これが最後だと決めていた中でバーディで終われた。これ以上ない筋書きでしょ」とほほ笑んだ。大会最終日の25日に55歳の誕生日を迎える。(スコットランド・セントアンドリュース/片川望)