［ＧⅠブリーダーズカップクラシック＝２０２４年１１月２日（日本時間３日）３歳上、デルマー競馬場・ダート２０００メートル］ 　米ＧⅠブリーダーズＣクラシックに出走するフォーエバーヤング（牡３・矢作）、デルマソトガケ（牡４・音無）の国内最終追い切りが１９日の午前３時ごろ、栗東トレセンで行われた。 　夜明け前のウッドコースでフォーエバーヤングと、松若騎乗（レースはルメール）のデルマソトガケによる実戦さながらの豪華な併せ馬。道中は４馬身ほど先行するデルマソトガケを、フォーエバーヤングが追いかける形で進む。直線で馬体を並べると、両馬とも鞍上のアクションにしっかりと反応。ラストは内のフォーエバーヤングがアタマ差、先着した。 　５月の米ＧⅠケンタッキーダービー３着馬で、秋初戦のジャパンダートクラシックを快勝したフォーエバーヤングは、６ハロン８１・６ー１０・９秒の好時計をマーク。３歳ダート勢の大将格という呼び声にふさわしい、力強いフットワークが印象的だった。渋田助手は「師（矢作調教師）とも相談して、いい追い切りができました。より素軽さが出てきましたね。あとは４８時間の検疫と空輸だけ。それをこなせれば前走以上にいいと思いますよ。２８５メートルの直線ですが、フォーエバーヤングの走りをしてくれると思います」と力を込める。 　一方、わずかに遅れたとはいえ、デルマソトガケも６ハロン８２・０ー１１・０秒でフィニッシュ。秋始動戦のＪｐｎⅡ日本テレビ盃こそ５着に敗れたものの、昨年２着の実績を持つ同レースに向けて状態の良さがひしひしと伝わってくる。生野助手は「強めでサッとという感じ。いい動きでした。状態も良さそうですね。今回のほうが一段と気合が乗っているイメージです。全体的に成長を感じますし、あとは無事に輸送をクリアしてくれれば」と大舞台での巻き返しを誓った。