テレビプロデューサー佐久間宣行さんの「いま人に薦めたい愛読マンガ」9冊「圧倒的なオリジナリティ。格好いい」
人生で思わず夜ふかしして読んでしまったマンガは?
◆『金色のガッシュ!! 2』雷句誠/BIRGDIN BOARD Corp. 『金色のガッシュ!! 』の続編。100名の魔物の子が戦い合い、魔界の王となったガッシュ・ベルとパートナーの高嶺清麿が、新たな戦いに挑む異能バトルアクション。 「前作も大好きで何度も読み返すマンガでしたが、まさかの続編の喜びで手に入れた本作も夜中だったけど、朝まで何度も読み返してしまいました」 ◆『うしおととら』藤田和日郎/小学館 妖怪退治の武器「獣の槍」を見つけた少年の蒼月潮が、相棒で妖怪のとらとともに、強敵妖怪との戦いを繰り広げ、その絆を深めていくバトルアクション。 「何度目の読み返しでも、始めてしまうと止まらず最後まで読んでしまうので、一時期手元に置くのをやめたほど求心力のあるマンガです」
佐久間宣行さんの「マンガを読むときのマイルール」
「カレンダーに、特別な色でちょっと先のマンガを読む予定まで記入しておきます。その時間を楽しみに仕事をします。一段落ついたら、ハイボールやビールを準備してマンガを眠くなるまで読んで、満足して寝ます」
今、最も注目している新人作家とその作品は?
◆『遠い日の陽』横谷加奈子/講談社 写真売買から始まる、令和的奇譚……。「モーニング月例賞2023年9月期」入選受賞作(※単行本未発売。コミックDAYSで配信中) 「フリマアプリで自分の幼少期の写真を売る『チヒロくん』と、なんとなく惹かれるものがあり、それを買った男子高校生の話。テーマとその昇華のさせ方に、新人の方とは思えないセンスを感じました」 ◆『美しいもの』鳥井泳/COMIC MeDu 閉館を間近にした避暑地の美術館。ある日、遠方からやってきた少年が1枚の絵画をじっと見つめていて……。新鋭が贈る、記憶と邂逅の読み切り(単行本未発売) 「単純に1本の作品として素晴らしかったし、驚いた。美しいもの、それを感じること。そのかけがえなさ。誰にも奪えない感受性。今でもたまに読み返すし、早く次作が読みたい作家さんです」