阪神・湯浅京己が復活へ激白!「開幕1軍目指す」 来季は「恩返しシーズン」 年俸1000万円ダウン3700万円更改
開幕とともに、帰ってくる-。阪神・湯浅京己投手(25)が20日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万円ダウンの年俸3700万円でサインした(金額は推定)。8月に「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化切除術」を受け4年ぶりの1軍登板なしに終わったが、リハビリはすべて順調だ。同じ病で苦しむ人たちに勇気を与える使命も胸に、2025年3月28日の広島戦(マツダ)での1軍メンバー入りを誓った。 【写真】一緒にラーメンを食べる阪神・才木浩人と大竹耕太郎 ☆難病手術…今季4年ぶり1軍登板なし 国指定の難病を患い、過ごしたのは歯がゆさが残る一年。契約更改交渉に臨んだ湯浅は1000万円減の年俸3700万円でサインした。ただ、その視線の先には復活への道筋がハッキリと見えている。やがて訪れる「3・28」―。藤川政権の船出の輪に加わる未来も、思い描いている。 「キャンプで実戦に復帰して、開幕1軍を目指して頑張りたい。本当にたくさんの方にお世話になりましたし、どんなときでも応援してくださる方がいたので、そういうたくさんの方に恩返しができるようなシーズンにしたい」 8月に「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化切除術」を敢行。リハビリ生活に突入し、今季は4年ぶりの1軍登板なしに終わった。それでも病気と向き合い、懸命に過ごした日々は無駄にはならない。今月11日にはブルペン投球を再開するなど歩みは順調で、「手術をすると決めたときに『来年の開幕からいけるように』というのはあったので、あの時期に(手術を)やらせてもらった」。2月の春季キャンプでチームの全体メニューに合流するというかねてからの計画も、予定通りに進むメドが立ちつつある。勇気ある決断を本当に笑って振り返ることができるシーズンは、もうそこまできている。 ☆同じ病を抱える人へ勇気与える存在に もちろん1軍復帰が最大目標ではない。2022年には45ホールドポイントで自身初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手賞を受賞。セットアッパーを経験した者として戻らなければいけないポジションもある。今季は岩崎&ゲラのダブル守護神に加えて桐敷、石井も結果を残し、年々ブルペンの層の厚さが増しているが、ライバルたちに向けては「キャンプからしっかりとアピールしたいと思っているし、投げるならやっぱり1軍のいいところで投げたい。負けないように」と闘志メラメラ。再び自分が勝ちパターンの一角に収まる気概で突き進む。 病魔に襲われても、三嶋(DeNA)、福(中日)、岩下(ロッテ)と同じ苦しみを味わった球界の先輩たちがアドバイスを送ってくれる大きな存在だった。今度は自分の番―。夢を与える一人のプロ野球界選手として、誰かの励みになるための場所と位置付けるのが、1軍のマウンドだ。