【第13回 国際声優コンテスト『声優魂』受賞者インタビュー】アメリカ出身の西真名佳さんが優秀賞「多言語が話せることを活かして活躍したい」
声優の世界を目指す若き才能の応援を目的とした『第13回国際声優コンテスト「声優魂」』(主催:一般社団法人 国際声優育成協会)の最終審査・表彰式が11月17日(日)、あうるすぽっと(東京・豊島区池袋)にて開催された。最終審査の後、各賞の表彰式が行われ、6名の受賞者が誕生した。受賞者の一人、インターナショナルカテゴリー優秀賞の西真名佳さん(アメリカ/高1:10th Grade)は「同世代の同じ夢を持つ皆さんと一緒のステージに立って、目一杯楽しめたかなと思います」と、コンテストでの貴重な経験を喜んだ。 【写真】インターナショナルカテゴリー優秀賞を獲得したオーストラリアの出場者 『声優魂』は今大会までの総エントリーが12,000名を超える日本最大の中高生声優コンテスト。予選(国内、インターナショナル各部門)及び、地方大会の選考からファイナリスト22名(24名選出中、当日欠席2名)が選ばれこの最終審査に臨んだ。公開レッスン方式での最終審査では、アフレコ(課題作品『この素晴らしい世界に祝福を!3』)及び、掛け合い台詞による演技が披露され、審査員である声優の水島裕、倉田雅世ら演技指導により、高水準の演技審査が行われた。 今大会に向けて、アメリカから2泊3日で来日したという西さん。「緊張はしなかったと言えば嘘になってしまうんですけど、同世代の同じ夢を持つ皆さんと一緒のステージに立って、楽しむことをメインに頑張ってきたので、目一杯楽しめたかなと思います」と充実の表情。 現在のカリフォルニア在住の西さん。地元の声優志望者の状況について聞くと「自分の住んでいる地域にアジア系のコミュニティがあって、みんなアニメに興味があって、観ている人も多いんです。でも“声優”という職業はアメリカではほとんどないんです。例えば声優兼アクターはいるんですけど、声のみで表現する役者というのは、日本にしかない文化だと思います」と教えてくれた。 だからこそ、今回のコンテストは貴重な経験になったという。「たくさんの声優を目指す皆さんとお会いできました。アメリカに住んでいる私は声優のトレーニングを受けられないんですが、今回貴重な機会をいただけたて、全力を出せて良かったと思います」と笑顔で語った。 声優に興味を持ったきっかけについて「アメリカで日本語学校に通っているんですが、去年学芸祭があって、そのとき声の役のなり手がなかったので、一人で5役ぐらいやったんです。それが結構全員演じ分けられていたらしくて。そのことが自信になって、声の演技を極めたいと思うようになりました」と振り返る。 「自分の声や言葉を届けたい」という強い思いを持つようになった西さん。「声優さんが声だけで感情を伝えられることに感銘を受けました。自分は多言語を話せるので、英語と日本語の両方を使いながら声で活躍する仕事や、通訳など、自分の特徴を活かして活躍できるようになりたいです」と夢を語った。 【各賞受賞者】 最優秀賞:鈴木碧桜[すずき・みお]( 高1/神奈川県) 優秀賞:池田葵[いけだ・あおい](中2/岐阜県) 優秀賞:松下響[まつした・ひびき](高1/島根県) ■インターナショナルカテゴリー 優秀賞:西真名佳(アメリカ) 優秀賞:Ma Cheuk wai(中国) 優秀賞:LAM KA MING(オーストラリア) 敬称略