熊本の家族思い県大阪事務所職員奮闘中 30日に県産品販売会
30日午前10時から熊本県大阪事務所で県産品即売
熊本の家族思い県大阪事務所職員奮闘中 30日に県産品販売会 THEPAGE大阪
大好きな故郷・熊本、そして家族を思いながら大阪で頑張ります──。大阪市北区にある熊本県大阪事務所の職員は熊本地震発生以来、交代で毎日勤務を行い、義援金受付の連絡調整などの業務に追われる日々を送っている。職員の大半は同事務所勤務のために単身赴任。中には家族が避難所などで生活している人もいるが、常に家族を思いながら奮闘の日々を送る。30日には同事務所で県産品の即売会を実施するため、その準備にも追われている職員に話を聞いてみた。
売上金で被災したメーカーに還元したい
同事務所の渕脇拡之次長によると、同事務所に勤務する職員は13人。それぞれが熊本に家族がおり、幸い無事は確認されたが、家族が避難所ですごしている人もいる。渕脇次長の妻と子供らも、車中泊をしていたという。だが、家族のことは心配だが常に連絡を取りつつ、地震発生以来、同県県人会をはじめ関西などから同事務所への義援金に関する連絡調整などの業務に追われながらも奮闘している。 そして、熊本県産品の即売会も実施。19日に第1回を行った際は、同事務所に500人もの人が訪れ商品がものの数分で完売。「本当にありがたかったんです。ただ、並んでいただいたのに、なにも買えなかった方もおられたので、申し訳ありませんでした」と振り返る。
県産品販売で被災したメーカーに還元したい
熊本周辺での交通事情を考えたら、思うように商品も取り寄せることができない。「こうした即売会の売上金は、くまモングッズや食料品のメーカーさんに還元されます。実は、その製造メーカーさんもかなりの数で被災されてまして、少しでも力になれればと思い、こうした販売会を行っているんです」と渕脇次長と、販売を担当する同事務所主任技師の山方一範さんは力強く話す。 即売会は30日午前10時から午後3時まで、大阪駅前第3ビル21階にある同事務所で行われる。