最新中距離弾で報復とプーチン氏 米欧の長射程攻撃容認を非難
【モスクワ、ワシントン共同】ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナが米欧製の長射程兵器でロシア領を攻撃したことへの報復措置として、ウクライナ東部ドニプロのミサイル製造施設を最新の中距離弾道ミサイルで攻撃したと発表した。米欧が攻撃を容認したことで「ウクライナの地域紛争はグローバルな性格を帯びることになった」と強く非難した。 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが「戦闘拡大への一歩を踏み出した」とし「圧力をかけ、力によって達成可能な平和を突きつける必要がある」と強調した。 米国防総省のシン副報道官は記者会見で、ロシアの中距離弾道ミサイル発射を確認したと表明した。ロシアから事前に、当局間のチャンネルで通知があったと説明した。 プーチン氏は、今月19日以降にロシア西部のブリャンスク州やクルスク州に米国製や英国製のミサイルによる攻撃があったと指摘。クルスク州では軍の司令拠点の一つで複数の死傷者が出たとし「エスカレーションには決然と鏡のように対抗していく」と述べた。