静寂の夕暮れ時、神社で結婚式 幻想的な雰囲気を演出
結婚式が多様化する中、日本伝統の雰囲気を体験することができ、静寂の夕暮れ時に神社で挙式を行う新たなスタイルが登場しています。 【写真を見る】静寂の夕暮れ時、神社で結婚式 幻想的な雰囲気を演出 樹齢千年のクスノキが見守る大分市の春日神社。快晴の下、1組の夫婦が挙式前の撮影に臨んでいました。新郎・室田竜也さん(27)と新婦・海音さん(24)です。 (新婦・海音さん)「家族への感謝を伝える意味でも式を挙げようと決めました」 春日神社ではこの秋から、夕暮れの静寂に包まれながら結ばれる結婚式を新たに実施しています。その名も、神あかり式「千代の結」です。 (春日神社・宮本隆之宮司)「浄闇(じょうあん)といって、暗い静かな中で落ち着いて行う重儀のお祭りです。神様とお2人をつなぐ仕事をしている中で、こういった時間帯に奉仕できるというのは非常にありがたい」 神職が祝詞を上げると、雅楽の音色に合わせて新しい家庭の繁栄を祝い、巫女が舞を披露します。厳かな雰囲気の中、式が執り行われ、本殿を出ると行燈の柔らかい光が新郎新婦を照らします。 (新婦・海音さん)「ちょっと薄暗い中で光が一つずつあるのを見て、やってよかったなと思いました」 (新郎・室田竜也さん)「2人で支え合って幸せな家庭を作っていきます」 令和の結婚式は、様々なスタイルで2人の自分らしさを出せるようになり、より一層かけがえのない時間を演出してくれそうです。
大分放送