招待棋士の（右から）木村九段、森内九段と、あいさつする行方九段

　27日に青森市で開催される青森県将棋まつり（県将棋連盟、東奥日報社、東奥日報文化財団主催）の前夜祭が26日、同市のホテル青森で開かれた。弘前市出身の行方尚史九段のほか、森内俊之九段、木村一基九段のトップ棋士が招かれ、県内愛好家らと交流を深めた。 　前夜祭は「森内九段、木村九段、行方九段を囲む会」として同まつり実行委員会が主催。将棋ファンら約80人が集まった。行方九段が2019年に昇段し祝賀会を企画していたが新型コロナの影響で長く延期されており、約5年越しの昇段祝いを兼ねて実施した。 　北畠悟県連会長は「時機を逸したかもしれないが、行方九段に昇段おめでとうを言いたかった」と祝辞。西秀記青森市長の代理で出席した赤坂寛副市長は来賓あいさつで、来年の青森港開港400年に合わせ、関係団体とともに第83期名人戦の青森招致を進めていることを明らかにした。 　行方九段は「昇段から5年となり、祝ってもらうほどではないがありがたい。名人戦誘致がうまく進むように力添えできれば」と謝辞を述べた。 　行方九段と公私ともに親交が深い森内九段は取材に「青森には子供の頃から来ていて第1回将棋まつりにも招待されなじみ深い。これからも大会を盛り上げて」、木村九段は「元々青森は将棋が盛んな土地柄。熱心に活動していて全国のお手本になる」と語った。 　27日は東奥日報新町ビル3階New’sホールを会場に、プロ3人による指導対局や席上対局のほか、青森総合卸センター協賛の渡辺三郎杯将棋大会兼アマ王将位北東北地区大会を行う。