アップルを24年のトップピックに指定、1-3月決算控え-BofA
(ブルームバーグ): 米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、米アップルを2024年のトップピックに指定した。近く発表される決算への楽観や中長期的な見通しの明るさを理由としている。
アナリストのワムジ・モハン氏はアップルについて、「業績に寄与する要素が数多く見込まれることと、ディフェンシブなキャッシュフロー」を挙げた。同氏のアップル株の投資判断は「買い」、目標株価は225ドルとしている。
アップルは来週、1-3月(第2四半期)の決算を発表する予定。BofAは「サービス収入の伸びと利益率は力強さを維持する」とし、1-3月決算は総じて明るい内容になると予想。ただその上で、「需要環境は弱く、ガイダンスが引き下げられれば株価の下押し要因となる可能性がある」と慎重な見方も示した。
アップルを巡っては、成長に対する懸念からこのところ株価に下押し圧力がかかっている。特にスマートフォン「iPhone」の中国市場での苦戦が重しとなっている。さらに規制当局からの圧力や、人工知能(AI)分野で明確な戦略が示されていないことも不安材料だ。
モルガン・スタンレーは22日、アップルの目標株価を210ドルとし、従来の220ドルから引き下げた。アップルが決算発表時に示す業績予想は期待外れな内容になるとみている。
アナリストのエリック・ウッドリング氏は「これは織り込み済みのように見えるが、現在の市場はボラティリティーが大きいことから注意が必要だ」と指摘。人工知能(AI)に焦点を合わせたアップルのイベントが予定されていることから、決算後に株価が下がったところで買いを入れることを推奨した。
原題:Apple Named a Top Pick for 2024 at BofA Ahead of Key Earnings(抜粋)
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Ryan Vlastelica