【2歳馬ジャッジ】母譲りの末脚が武器 レガレイラが同世代牝馬の最高指数でGⅠ勝ち
12月23日(土)阪神4R 優勝馬 クイーンズウォーク 指数-6 評価A
新馬戦は大外11番枠から出遅れたが、じわっと位置を挽回して好位の外を追走。最後の直線では良い脚で逃げ馬オスカーブレーヴを追い詰めたが、同馬もしぶとく2着敗退。それでもなかなかの好指数を記録していた。今回はデビュー2戦目、単勝オッズ1.5倍の支持を受けたように、どのように勝つのかが注目された。 スタートは新馬戦よりも良く、6番枠からやや出遅れた程度。そこから促されるとすぐ勢いがついて好位の直後を追走。やや掛かり気味だったが、上手くなだめて我慢。3~4角でも3列目の外付近で我慢させて脚を溜め、直線で外に誘導して追い出されると、素晴らしいフットワークを見せた。一気に抜け出し、ラスト1F地点では2番手。そこから逃げ馬を楽々と捉えて2馬身差で快勝した。 ラスト2Fは11秒4-11秒2。上がり3Fタイム33秒7は同日の阪神Cに出走し、2着だった半兄グレナディアガーズの33秒8を上回るもの。なかなか高評価できる数字だ。今後も着実な上昇が期待できそう。重賞戦線で活躍する馬となっていくだろう。
12月28日(木)阪神5R 優勝馬 ベラジオボンド 指数-7 評価AA
千葉のセリで1億円以上で取引され、注目を集めた馬。新馬戦の今回も1番人気の支持を受けた。半兄サトノペルセウスは門別でデビューし、JRA移籍後は芝に路線転向。転向2戦目の芝1勝クラス勝ち時の指数から、後は芝のオープン、重賞で活躍するだろうと見ていたが、その後は不思議と伸び悩んでいる。弟の本馬は堂々とJRA芝新馬戦でデビューした。 レースは5番枠から好スタートを決めて、軽く促されて好位馬群の中目で流れに乗った。3~4角では前のスペースを詰めて2列目の中目まで上がり、直線で外に出して追われるとジワジワと伸び、残り300m付近で先頭に立った。そこからもバネを感じさせるフットワークでしっかり伸びて3馬身差で快勝した。 芝1800mの走破タイム1分47秒5はかなり優秀。上がり3Fタイム33秒9もこの日の阪神芝としてはなかなか評価できる。結果、好指数での新馬勝ちとなった。レース内容としては朝日杯FS勝ち馬ジャンタルマンタルの新馬戦に似ている。今回の走りの疲れが残るかどうかは本馬の潜在能力次第だが、順調にレースを使えるようなら重賞戦線でかなりの活躍ができる楽しみな馬だ。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)レガレイラの指数「-16」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも1.6秒速い ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ