【2歳馬ジャッジ】母譲りの末脚が武器 レガレイラが同世代牝馬の最高指数でGⅠ勝ち
12月28日(木)中山5R 優勝馬 ニュージーズ 指数-7 評価AA
半姉に二冠牝馬ミッキークイーンがいる良血馬。ここでは単勝オッズ1.7倍の断然支持を受けた。レースは7番枠から五分のスタート。そこからじわっと先行して好位の5番手で折り合った。3~4角でペースが上がると馬群がばらけ2列目の中目まで楽にポジションアップ。4角で逃げ馬がヨレ、2列目の2、3番手馬が外に避けてできたスペースを通って、2番手に上がり直線へ。直線序盤で追い出されると、ラスト1F過ぎから素晴らしい伸び。一気に後続を突き放して5馬身差の圧勝だった。 最後の直線では豹のような走りでインパクト十分。ラスト2Fは11秒7-11秒3で、この数字は信頼できそうだ。上がり3Fタイム34秒5もなかなか良い。今回のレース内容はダメージを大きく残すようなものではなく、今後も順調に上昇が期待できそうだ。ミッキークイーンのような活躍を期待したい。
12月28日(木)中山11R 優勝馬 レガレイラ 指数-16 評価AA
7月函館の新馬戦は出遅れを挽回して中団の外から最後の直線で素晴らしい末脚を発揮し、後の札幌2歳Sの優勝馬セットアップを差し切った。この走りから次走のアイビーSでは勝利濃厚と見ていたが、東京では致命的になる出遅れ。しかも高速馬場の超スローペースと前有利の展開になり、結果3着に惜敗した。ただ指数はよく、負けて強しの内容だった。 今回も13番枠から出遅れ。これは今後もついて回りそうだ。レースはGⅠらしくしっかりと流れ、出遅れの不利を打ち消してくれた。道中は後方2列目の外を追走。3角手前で前の列の中目に入れ、3~4角では中団まで位置を押し上げた。4角で好位列が外に広がったので、ワンテンポ待って4角出口で外へ。序盤はジリジリだったが、ラスト1Fで一気に伸び、前のシンエンペラーを捉えて3/4差で完勝した。 今回でレガレイラが記録した指数は先に行われた阪神JFをわずかに上回るもの。指数上は世代牝馬No.1となった。展開に恵まれての優勝だったことや出遅れ癖など、今後に向けた懸念材料はあるが、母ロカ譲りの末脚はクラシック戦線で輝くものとなるだろう。 このレースの2着馬は凱旋門賞馬ソットサスの全弟シンエンペラー。6番枠からまずまずのスタートを切って、ある程度促して緩みない流れの2列目の最内を追走した。4角で外に出す時にやや外に膨れたが、直線序盤で早々と先頭。早めに動いたことでラスト1Fで甘くなって2着に敗れたが、レース内容はレガレイラ以上だったとも言える。秘めたスタミナにかなりのものを感じさせるあたりは、さすが凱旋門賞馬の全弟である。今後も大活躍が期待できるだろう。 驚かされたのはサンライズジパングの3着激走だ。前々走のJBC2歳優駿はかなりの高指数決着での2着だったので、前走のカトレアSは疲れが残っての大敗だろう。そう考えても見事な巻き返しだった。後半勝負となった新馬戦では、好位の外から手応え良く前との差を詰めながらも、スピード負けするように後退した辺り、「芝はどうか?」と見ていたが、難なくこなした。ただレースが緩みなく流れ、後半で速い脚が求められなかったというのもある。 この結果からJBC2歳優駿で高指数勝ちしたのに疲れも残さず、全日本2歳優駿ではさらに上昇したフォーエバーヤングは一体どこまで強いのか。同馬が今後どこを使われていくかもとても興味深い。