元銀行員だから教える「銀行で新NISAはおすすめしない」といわれる理由
銀行は対面で相談できる安心感がある
銀行でNISA口座を開設することはいくつかのデメリットがあるものの、一方でネット証券にはない魅力もあります。 そのひとつが「対面で相談できる」という点です。 NISAでの資産運用は損失が発生するリスクがあることから、「自分1人で投資先を選定する自信がない」、「どれくらいの金額を投資に回したらいいのだろう」など多くの不安を感じることがあります。 窓口で直接相談できる銀行では、こうした不安をひとつひとつ解消しながら資産運用に取り組むことができます。 大切な資産だからこそ、アドバイスを得ながら運用方法を決めることも大切なポイントです。
NISAは開設後に変更ができる
NISA口座は「1人1口座」という決まりがあり、同時に複数の金融機関で開設することができません。 ただし、1年ごとに変更することは認められており、NISA口座を開設した後でも手続きを行うことで、異なる金融機関にNISA口座を引っ越しすることができます。 そのため、「どの金融機関を利用するか決めきれない」という場合は、ひとまずいずれかの金融機関で開設してみて実際の利便性やコストを確認する方法もあります。 もし「自分の投資意向に合わない」となれば、翌年に異なる金融機関へ変更するとよいでしょう。
自分の投資意向に合った金融機関を探してみよう
NISA口座は1人1口座に限定されているため、どの金融機関を利用するかよく考える必要があります。 「銀行はおすすめしない」といわれることがあるものの、対面でのサポートを希望する人にとっては安心して資産運用が行えるメリットがあります。 NISA口座を開設するときは、いくつかの金融機関を比較してみて、「なるべく低コストで利用したい」、「担当者に相談しながら取り組みたい」など自分の意向に合った金融機関を利用するとよいでしょう。
参考資料
・日興リサーチセンター「投信概況(2024年1月)」 ・金融庁「つみたて投資枠対象商品の分類(2024年1月30日時点)」
椿 慧理