松たか子、人生の分岐点は『ロンバケ』 出演当時の心境を回想「どうしようと悩みました」
また、作風になぞらえて「ご自身の人生の分岐点」について問われた松は「分岐点というものをちゃんと考えたことがないですね…」と少し悩んだ上で「今の時点では、私が連続ドラマというものに初めて出演させていただいた『ロングバケーション』(フジテレビ系/1996年)という作品ですね」と、大ヒットドラマとの出会いを挙げた。 「当時が18歳、19歳くらいだったのですが、そのチャンスをいただいたときに、私は舞台を目標でこのお仕事をしていたようなものがあって、舞台のチャンスもいただいていて『どうしよう』と悩みました。「当時の私は舞台をやりたいと思っていたんですけど、『連続ドラマも一つのチャンスだよ』というようなお話もしたりして『じゃあやってみます。やらせていただきます』というふうに思って出させていただきました」。 当時の貴重なエピソードを明かしながら「だからあのとき、あのドラマに出ていなかったらまた違うお芝居の勉強の道があったと思うし、でもあのドラマがあったおかげで自分自身が広がったというか、ほぐれた部分もあるし、分岐点というか、分かれ道だったなと思いますね。自分の考えで決まるもんじゃないな。いろんな人の一言だったり、そのレールに乗るか、乗らないかで変わる。その一つの大きな選択だったなと思っています」としみじみ語っていた。 ■『スロウトレイン』のあらすじ 鎌倉に住む葉子(松たか子)、都子(多部未華子)、潮(松坂桃李)の姉弟は、交通事故で両親と祖母を一度に亡くした。月日は経ち、二十三回忌の法事の帰り道。都子が突然「韓国に行く!」と葉子と潮に告げる。この告白をきっかけに、三者三様の姉弟に、“人生”という旅路の分岐点が訪れる。 それまでの「3人での幸せ」から、「それぞれの幸せ」と向き合っていく葉子、都子、潮。そして物語は日本の鎌倉から韓国の釜山へ…。